魅力ある地方大学に選定…島根・広島・徳島大学が定員増

 文部科学省は2022年6月10日、2023年度魅力ある地方大学の実現に資する地方国立大学の定員増の選定結果を発表した。申請があった5大学のうち、島根大学、広島大学、徳島大学を選んだ。2023年度入学定員は、島根大学80人、広島大学70人、徳島大学30人の増員が認められる。

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 文部科学省は2022年6月10日、2023年度(令和5年度)魅力ある地方大学の実現に資する地方国立大学の定員増について選定結果を発表した。申請があった5大学のうち、島根大学、広島大学、徳島大学を選んだ。2023年度入学定員は、島根大学80人、広島大学70人、徳島大学30人の増員が認められる。

 「魅力ある地方大学の実現に資する地方国立大学の定員増」は、大学が地域貢献の役割や自らの存在価値を自覚し、地方公共団体や地元産業界、他の公私立大学等を巻き込んだうえで、地域のニーズを踏まえた大学の特色と強みを最大限に生かした取組みを通じ、地方創生に資する魅力ある地方大学の実現のため、特例的かつ限定的に実施するもの。

 2023年度の定員増については、2021年12月10日付で各国立大学法人を対象に公募。4月15日の締切りまでに5大学5件の取組構想の申請を受け付け、審査会によるヒアリング審査の結果、島根大学、広島大学、徳島大学の3大学3件を選定した。

 島根大学では、新設する材料エネルギー学部材料エネルギー学科(仮称)において、産業変革先導拠点の創出に取り組む。材料エネルギー学部は、産業界に直接コミットできる社会実装型工学系の新学部で、2023年度の入学定員は80人。新学部の人材養成を起爆剤として、大学改革・エネルギー改革・島根創生の実現を目指す。

 広島大学は、既設の情報科学部情報科学科の定員を現行の80人から150人に増員する。情報科学部では、2022年度の教育課程改革で、全国唯一の知能科学分野を有する3プログラム制を導入。高度産業DX推進人材の育成によって地方創生を切り拓き、国が推進する「デジタル田園都市国家構想」を牽引するとしている。

 徳島大学は、既設の理工学部理工学科を現行の595人から625人に増員。育成する人材像(キャリアプラン)は、光工学や医学的な知見とAI・ビッグデータ活用に必要な知見をあわせもち、起業や産業界の研究・企画部門等で活躍するイノベーティブな人材。地域の課題解決と若者回帰に貢献するためのイノベーティブな「医光/医工融合人材」を育成する。

 魅力ある地方大学の実現に資する地方国立大学の定員増については、2022年度は2大学2件の申請があったが採択が認められなかったため、2023年度が初めての選定となる。

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