2021年度の「日本漢字能力検定」には17万9,961人が志願し、90万3,861人が合格した。日本漢字能力検定協会では、特に優秀な成績を収めた個人と団体を表彰しており、2021年度は「個人の部」として約171万人の中から228人、「団体の部」約3万団体から344団体を選出。個人の部では、最年長を更新した、長崎県長崎市在住の中野清香(きよか)さん(男性・103歳)に、特別賞を贈呈する。
最年長合格者の中野さんは、1918年(大正7年)生まれ、2級受検当時は103歳。101歳の誕生日(2019年)に家族から漢検の問題集をプレゼントされたことをきっかけに受検勉強を開始し、102歳で初めて漢検2級に挑戦するも、残念ながら不合格に。翌年の2021年度第1回検定(6月開催)で準2級に合格し、続く第2回検定(10月開催)で見事2級に合格。2014年の最年長記録102歳を7年ぶりに更新した。
2級は「常用漢字(2,136字)がすべて読み書き活用できるレベル」で合格率も20%台の難しい級だという。協会の代表理事・理事長の山崎信夫氏も「驚くべきこと」と称え、「このような快挙は、日本語・漢字の習得に励む人々だけでなく、生涯に渡って学び続ける人々、新たなことに挑戦しようとする人々の励みになることと考えます。」とコメントを寄せている。
日本漢字能力検定協会では7月8日午前10時より、成績優秀者を特設サイト「KANKEN AWARDS 2021」にて発表。中野さんの特別インタビューや、「団体の部」最高位の「協会賞」受賞校(海城中学高等学校、浅野中学校・高等学校、岐阜聖徳学園大学附属小学校)のインタビュー、受賞者・受賞団体のコメント等を掲載している。