壮大な「かくれんぼ」が行われているかのようにひっそりとした時間が流れていた、新型コロナウイルスの影響で人の気配の消えた町。同展では「かくれんぼ」をキーワードに、写真と絵画を用いて観光写真から人々の存在を消した作風で知られる城田圭介氏、近年新たに同館に作品が収蔵された上田薫氏、丹阿弥丹波子氏、原良介氏ら4人の作家の作品を紹介。音楽家zmi（ズミ）の音により呼び起こされる風景も特別展示する。
また、光の特徴、版画の技法、時間の感覚、音の連なりといった、作品の中にある美術から広がるさまざまな学びにも注目。作品にかくれているものを探すようにそっと近づき、よく目をこらし、時には目を閉じ、じっと耳を澄ましてゆっくりじっくりと作品と向き合うことで、自身を取り巻く物事との交わりに気付きを得るひとときとなりそうだ。
会期中には、建築家・デザイナーである齋藤名穂氏による特別プロジェクト「トラベリング・ミュージアム」のためのリサーチも実施し、美術館の空気感をそっと届ける新たな試みの冬の完成を目指す。
料金は、一般700円、大学生500円、市内在住65歳以上350円、高校生以下・障がい者およびその介護者は無料（※20名以上の場合は100円引きとなる団体料金あり）。
◆「かくれんぼ さがして。そして、美術が他の学びと交わるとき」
会期：2022年7月16日（土）～9月4日（日）※休館日は月曜（7月18日は開館）および7月19日（火）
開館時間：10:00～17:00（入館は16:30まで）
会場：茅ヶ崎市美術館 エントランス、展示室1・2・3
料金：一般700（600）円、大学生500（400）円、市内在住65歳以上350（250）円、高校生以下・障がい者およびその介護者は無料 ※（ ）内は20名以上の団体料金
【アーティストトーク1「空間に思いを馳せることからはじめる」】※手話通訳付き
出演：齋藤名穂（建築家・デザイナー）
日時：2022年7月24日（日） 14:00～（約40分）
会場：茅ヶ崎市美術館展示室
参加費：無料（要観覧券・申込不要）
【アーティストトーク2「写真／絵画、消すこと／描くこと」】※手話通訳付き
出演：城田圭介（美術家）
日時：2022年8月6日（土）14:00～（約40分）
会場：茅ヶ崎市美術館展示室
参加費：無料（要観覧券・申込不要）
【造形ワークショップ 「動き、見つめ、描く」】
講師：原良介（画家）
日時：2022年8月27日（土）13:30～15:00
会場：茅ヶ崎市美術館周辺と2階アトリエ
対象：小学生以上（小学生3年生以下は保護者同伴）
定員：10名（申込制・先着順）
料金：500円
申込：7月16日（土）10:00より電話または美術館受付にて開館時間内に申し込む
【キュレータートーク】 ※視覚に障害のある方の相談可
日時：2022年8月24日(水) ・9月3日(土) 各日14:00～（約45分）
会場：茅ヶ崎市美術館展示室
担当：藤川悠（同館学芸員）
料金：無料（要観覧券・申込不要）
