2022年度東京大学一般選抜における出身校所在地別の志願者占有率は、例年東京がもっとも多い3分の1強を占め、続いて関東(除東京)が約4分の1、近畿が約1割と続くが、近年は東京の占める割合がやや低下傾向。関東(除東京)と近畿の占める割合がやや上昇しているが、「東京>関東(除東京)>近畿と」いう序列に変化はみられないという。
合格者の占有率も志願者と近い傾向にあり、序列も同様。東京都出身者の合格者割合は、2021年度の34.1%から2022年度は37.2%に上昇。2022年度は、過去10年をみても初めて関東全域(1都6県)で6割を上回り、首都圏出身者の割合が高まっている状況がうかがえる結果となった。
近畿は志願者に比べて合格者の占有率が高く、関東(除東京)は合格者の占有率が低い状況が継続。東京は、2021年度は志願者よりも合格者の占有率が低くなったが、2022年度は2021年度からの合格者占有率の上昇幅が全地域の中でもっとも大きく、2020年度以前と同様に合格者が志願者を上回る形に戻っている。
直近3年の合格率(合格者数/志願者数)をみると、近畿は3年とも全国平均を上回っており、過去10年で毎年合格率が全地域で最高となっている。一方、関東(除東京)の合格率は過去10年、常に全国平均を下回っている。
東京の合格率は過去10年、おおむね全国平均をやや上回る32~34%程度で推移。2022年度は、過去5年でもっとも高くなった。全国平均を上回ることが多い中部は、2022年度は大きく低下し、過去10年で初めて3割を下回った。
2022年度東京大学の入試結果では、学校推薦型選抜、第1段階選抜、一般選抜最終合格者最低点・平均点、現浪別割合についても掲載している。詳細は、東大研究室のWebサイトから閲覧できる。