弁護士ドットコムは、子供の写真や動画をSNSに投稿することに関する実態・意識調査を行った。約半数がSNSに投稿した経験がある一方で、公開範囲を制限したり、内容や場所が特定できない写真を選ぶ等、SNS投稿によるトラブルを懸念していることが明らかになった。
調査は、弁護士ドットコム一般会員を対象にWebアンケートで実施。回答が得られた720名のうち、18歳未満の子供がいる328名を対象とした。調査期間は2022年8月24日~8月30日。
「この1年以内に、子供の写真や動画をSNSに投稿したことがあるか」尋ねたところ、「投稿していない」が47%ともっとも多く、投稿経験ありが5割を超える結果となった。そのうち「顔がわかる形で投稿した」が22.9%、「顔がわからない形で投稿した」が17.7%、「過去に投稿していたが1年以内には投稿していない」が12.2%となっている。
投稿をやめた理由を尋ねると、最多は「将来子供が不利益な目にあう可能性があるため」となっており、「悪用された/悪用される可能性があるため」「子供に危害が加えられた/加えられる可能性があるため」と続く。
投稿したSNSは、Instagramがもっとも多く、ついでFacebook、Twitter、YouTubeとなっている。そのうち、約6割が「SNSの公開範囲を制限している(友達やフォロワーだけ公開)」と回答している。
SNSに子供の写真を投稿するのをやめる年齢や時期については、約7割が決めておらず、掲載することを子供に伝えているのは4割以下、という結果になっている。
また、投稿する際は「自宅周辺での写真は投稿しない」「1歳までで顔出し投稿はやめる」等、内容や場所が特定できないよう気を付けているという声が複数あがっており、SNS投稿によるトラブルを懸念していることがわかる。