内閣府「どうしても頑張れない若者への支援」公開講演11/8

 毎年11月を「子供・若者育成支援推進強調月間」と定めている内閣府は、立命館大学産業社会学部・大学院人間科学研究科教授の宮口幸治氏による公開講演「どうしても頑張れない若者への支援」を令和4年11月8日にYouTube配信する。

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子供・若者育成支援推進強調月間
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 内閣府は毎年11月を「子供・若者育成支援推進強調月間」と定め、子供・若者育成支援に関する取組みを国民運動として総合的に展開する契機としている。令和4年度の「子供・若者育成支援のための地域連携推進事業(中央研修大会)」として、立命館大学産業社会学部・大学院人間科学研究科教授の宮口幸治氏による公開講演「どうしても頑張れない若者への支援」を令和4年11月8日にYouTube配信する。

 現在、子ども・若者を取り巻く状況には、自殺・いじめ・貧困・SNS被害・児童虐待・不登校等、社会全体で取り組むべき問題が多くある。国内の自殺者数は全体では減少傾向だが、10~39歳の若年層の死因1位は自殺で、このような状況は国際的にみてもG7中で日本のみである。また近年はコロナ禍でのストレスや不安の高まり、生活リズムの乱れ、学習の遅れ、問題行動の発生等、懸念される状況が指摘されている。

 政府は令和3年4月に新たな「子供・若者育成支援推進大綱」を決定。「子供・若者を取り巻く状況の認識」「子供・若者育成支援の基本的な方針及び施策」「施策の推進体制等」がで、すべての子ども・若者に成長・活躍の土台となる居場所が確保されるよう、社会総掛かりで取り組んでいくことを今後の方向性として示した。

 令和4年度の「子供・若者育成支援強調月間」の公開講演会では、立命館大学産業社会学部・大学院人間科学研究科教授の宮口幸治氏による「どうしても頑張れない若者への支援」(45分程度)を11月8日午前11時に配信する。

 講演会にあたり、宮口氏は「『頑張る人を応援します』世間ではそんなメッセージがよく流されるが、実は『どうしても頑張れない人たち』が一定数存在していることは、あまり知られていない。『頑張らない』と『頑張れない』は他者からは分からない。本人しか分からないことである。では頑張れないとどうなるか。見た目が普通に見える人が、『頑張れない』と言われてもどこまで理解されるだろうか。彼らはサボっているわけではない。しかし社会は容赦ない。頑張れないがゆえに、切実に支援を必要としているのだ。頑張れない人たちの存在についてしっかりと向き合い、どう適切な支援につなげるためにどうすればいいかを考えたい。」とコメントを寄せている。

 内閣府のWebサイトでは、子ども・若者の育成支援について考えるための参考情報を公開している。今後、令和4年度の地方公共団体の取組みについても掲載する。

◆令和4年度「子供・若者育成支援推進強調月間」公開講演会「どうしても頑張れない若者への支援」
日時:令和4年11月8日(火)11:00~(45分間程度)
形式:YouTube配信


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《川端珠紀》

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