東京・春・音楽祭実行委員会は2023年3月18日から4月16日まで、クラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭2023」を上野公園の各施設（東京文化会館、美術館・博物館等）にて開催する。「桜の街の音楽会」も復活。国内外一流アーティストが多数出演する。
「東京・春・音楽祭」は、桜咲く上野を舞台に春の訪れを音楽で祝うクラシック音楽の祭典。2005年に始まり19回目を迎える今回も国内外一流アーティストによるオペラ、オーケストラ、室内楽、リサイタル等、幅広いコンサートを多様な空間で届ける。
「東京・春・音楽祭2023」は、「イタリア・オペラ・アカデミーin東京」の一環としてリッカルド・ムーティ氏によるヴェルディの「仮面舞踏会」を皮切りに、作曲家の思いに迫る演奏形式によるオペラを3作品上演。「イタリア・オペラ・アカデミー」では、マエストロ・ムーティが若い音楽家にヴェルディの奥義を伝授する。レクチャー、作品解説、受講生による演奏会も実施する。リハーサル聴講者の募集は、2023年の春に再開する。
「東京春祭ワーグナー・シリーズ」は、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」をマレク・ヤノフスキ指揮NHK交響楽団、読売日本交響楽団との「東京春祭プッチーニ・シリーズ」では、フレデリック・シャスラン指揮「トスカ」を上演する。2022年の延期公演「ブリン・ターフェルOpera Night」も開催する。室内楽にも旬のピアニストや練達の奏者らが登場する。
「合唱の芸術シリーズ」では、日本デビューとなるフィネガン・ダウニー・ディアー氏が東京都交響楽団を率いてブラームスの「ドイツ・レクイエム」を演奏、「歌曲シリーズ」ベルリン・フィル他、タレク・ナズミ（バス）が名手ゲロルト・フーバー（ピアノ）と共に「冬の旅」を。恒例の「マラソン・コンサート」は、上野公園 開園150周年にあわせ「ヨーロッパ流〈集いの楽しみ〉―音楽・公園・博覧会」と題して、小編成の室内楽と小宮正安氏が話す。「ディスカヴァリー・シリーズ」ではチェコの作曲家ボフスラフ・マルティヌーをテーマに開催する。
美術館・博物館の展示室内や講堂で開催される「ミュージアム・コンサート」は、サロンのような親しみやすい雰囲気で、コンサートホールとは違う魅力があるという。特別展とのコラボレーション企画では、その時代を生きた芸術家たちの息吹に触れることができる。重要文化財も含まれる会場では、美術館や博物館が持つ荘厳な空間で、国内外の若手アーティストや世界の実力派アーティストたちが会場の特徴にあわせた演奏会を開催する。東京国立博物館では、クラシック音楽の聖典J.S.バッハの作品を中心にしたシリーズを演奏する。
「東京春祭 for Kids」では、未就学の子供から高校生まで、多様な年代を対象としたさまざまなプログラムを提供、クラシック音楽の魅力を伝える。バイロイト音楽祭との提携による「子供のためのワーグナー」では、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を親しみやすくアレンジして上演する。「子供のための絵本と音楽の会」や普段は公開されない「リハーサル」を見学することができる。また、「桜の街の音楽会」が2023年に開園150周年を迎える上野公園を中心に復活する。都内各所で連日、無料のミニ・コンサートも開催する。
チケットは11月12日午前10時より順次、U－25チケットは2023年2月16日正午より発売する。購入方法はWebサイトより確認できる。さらに、高画質・高音質でのライブ・ストリーミング配信「東京・春・音楽祭LIVE Streaming 2023」も有料で実施する。会場に来場できない人も、自宅のパソコンや、移動中のタブレット、スマートフォンでも東京春祭の公演を楽しむことができる。2022年に開始した「東京春祭アプリ」も引き続き利用できる。配信チケットの購入方法・視聴方法等は2023年2月ごろ発表の予定。なお、権利関係の都合により配信されない公演もある。その他、公演詳細は決定次第、Webサイトにて順次発表する、申込方法も確認できる。
◆東京・春・音楽祭2023
期間：2023年3月18日（土）～4月16（日）
会場：東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂（大学構内）、旧東京音楽学校奏楽堂、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、上野の森美術館、オンライン他
チケット発売：2022年11月12日（土）10:00より順次
【U－25】2023年2月16日（木）12:00
【オンライン配信】2023年2月ごろの発表予定
申込方法：Webサイトより確認できる
