消費者庁は2022年11月15日、リコール(回収・返金)を実施している玩具「水で膨らむ不思議なボール」について、1歳の幼児が複数個誤飲し、負傷する事故が発生していたことを公表した。
リコール対象となっている製品は、久野貿易商会が輸入した玩具(高吸水性樹脂ボール)。2021年4月14日~2022年3月22日に商品名「水で膨らむ不思議なボール」として100円ショップ セリア各店で販売していた。リコール対象は12万9,325台。2022年3月23日よりリコールを実施し、11月4日時点での回収率は9.4%となっている。
消費者庁によると、玩具(高吸水性樹脂ボール)を1歳の幼児が複数個誤飲し、負傷する事故が発生。調査の結果、幼児が当該製品を飲み込み、腹部で膨脹したものと推定された。当該製品の膨張度がST基準を満たしていなかったことも、事故発生に影響したものと考えられるという。
輸入した久野貿易商会では、当該製品について、事故の再発防止を図るため3月23日よりWebサイトへの情報掲載を行い、対象製品の回収および返金を実施している。なお、対象製品におけるリコール対象の内容による2021年度以降の事故は、本件のみとなっている。
消費者庁と久野貿易商会では、引き続き「水で膨らむ不思議なボール」の回収を呼びかけている。対象商品は、セリア店舗に直接持ち込むか、久野貿易商会へ料金着払いで商品またはレシートを送付する。