高知県四万十市、看護大学の誘致を断念…施設一部完成も

 高知県四万十市は2022年11月29日、開学に向けて準備を進めてきた京都看護大学四万十看護学部(仮称)の誘致を断念すると正式に発表した。すでにキャンパス改修工事に着手し、一部施設は完成しているが、文部科学省の設置許可が下りず、申請を取り下げていた。

教育業界ニュース その他
四万十市「大学誘致の取組みについて」
  • 四万十市「大学誘致の取組みについて」
  • 京都看護大学「四万十看護学部の設置計画変更について」

 高知県四万十市は2022年11月29日、開学に向けて準備を進めてきた京都看護大学四万十看護学部(仮称)の誘致を断念すると正式に発表した。すでにキャンパス改修工事に着手し、一部施設は完成しているが、文部科学省の設置許可が下りず、申請を取り下げていた。

 京都看護大学四万十看護学部(仮称)は、高知県初の4年制看護系単科大学(入学定員80人)として、四万十市と学校法人京都育英館が2023年4月の開学を目指していた。教室やコンピュータ室等を備えたキャンパスを整備するため、旧下田中学校校舎改修工事にすでに着手。実習棟も完成している。

 新学部開設に向け、文部科学省から許可が下りず、安定的な学生確保が認めないとの判断から、10月に申請を取り下げ。2023年4月開設の計画を見送る方針を明らかにしていた。

 11月29日に会見した四万十市の中平正宏市長は「今回の大学誘致は過疎が進んでいる中で、下田地域を元気にする起爆剤という思いがあった。まさかこのような結果が出るとは夢にも思っていなかった。大変残念」と語った。


全国医学部最新受験情報 2023年度用
¥2,750
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
医学部 (文春新書)
¥897
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《奥山直美》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top