【大学入学共通テスト2023】志願者は5年連続減少…旺文社

 旺文社教育情報センターは2022年12月9日、2023年大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の志願者数について、5年連続で減少していることをWebサイトに掲載した。高3生そのものの数が減少していることが原因だという。

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共通テスト 志願者数&現役志願率(センター試験含む)  (c) 2022 旺文社 教育情報センター
  • 共通テスト 志願者数&現役志願率(センター試験含む)  (c) 2022 旺文社 教育情報センター
  • 共通テスト 志願者 現役・既卒等占有率(センター試験含む)  (c) 2022 旺文社 教育情報センター
  • 2023年共通テストの確定志願者数  (c) 2022 旺文社 教育情報センター
  • 旺文社教育情報センター

 旺文社教育情報センターは2022年12月9日、2023年大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の志願者数について、5年連続で減少していることをWebサイトに掲載した。高3生そのものの数が減少していることが原因だという。

 大学入試センターは12月6日、2023年共通テストの確定志願者数を発表。これを受け、旺文社教育情報センターは、志願者の状況についてわかりやすくまとめ、Webサイトに掲載した。

 2023年共通テスト全体の志願者数は51.3万人で、5年連続の減少となった。旺文社教育情報センターは、今回志願者数が減少した主要因は、“現役生の自然減”とみる。現役志願率は45.1%で、過去最高だった前年とほぼ同率。しかし、志願率が同じなのに志願者数が減ったのは、高3生の数そのものが減ったから。特に、2022年の高3生数は、前年と比べ2.7万人少ない(文科省「学校基本調査(速報)」より算出)。これがそのまま共通テスト志願者数に影響したものと分析する。

 今回の志願者数51.3万人は、センター試験が導入され4年目の1993年とほぼ同数。ただし、1993年は現役志願率18.4%に対し、2023年は45.1%。センター試験を利用する私立大の割合は、1993年の14.4%に対し、2023年は89.7%。1993年のように、これからセンター試験の利用が拡大していく勢いがあった時代と現在とでは、数字の意味合いも違ってくるだろう。

 さらに、次年度2023年の高3生は、2022年よりさらに4.1万人減少する。また、もう1年あとの2025年には新課程入試となる。総合型や推薦型の志望者が増えることも予想され、「既卒受験生は激減するだろう」「共通テスト志願者減少の“底”はまだ当分先にあるだろう」とした。

《木村 薫》

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