【高校受験2023】神奈川県公立入試<国語>講評…全体的にやや易化

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「国語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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高校受験2023 神奈川県 国語
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 2023年2月14日(火)、令和5年度(2023年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。全日制課程の確定志願状況は、募集人員4万930人に対し4万8,082人が出願し、競争率は1.17倍となった。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「国語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<国語>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 全体的に難易度はやや易化した。大問構成や問題形式・配点に変化はなかった。

 問1(ア)のcの「頒布」の読み、(ウ)の俳句の鑑賞文は、やや難易度が高かった。


 問2の小説は、大学生で家庭教師をしている主人公の視点から、勤め先の親子がすれ違いながらも互いを思いあうようすを描いた作品。「心情」を問う選択問題が多く、「心情」のみで選択肢を消去することができるものが多かった。難易度は昨年と同程度。


 問3の論説は、昨年度と比べて、具体的な事例として理解しやすく読み取りやすいものであった。根拠は傍線部の前後にある問題がほとんどであった。(イ)の熟語の構成が昨年度の四字熟語に代わって出題された。選択問題は「説明」問題が中心で、「理由」問題が出題されなかった。「理由」問題がなくなった代わりに筆者の考えを選ばせる問題が2問出題された。


 問4の古文は、有名な作品である「平家物語」から出題された。補助訳や注釈が多く、昨年度と比べて読み取りやすいものであった。文脈を意識して現代語訳していけば、問題は解きやすいものであった。


 問5の資料読み取りは、昨年度よりも難易度は下がった。条件語句が復活し、書かなければならない内容が会話文で述べられており、別解例の許容の幅が広かったことが原因。

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 このレポートは令和5年2月14日(火)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。協力:湘南ゼミナール(執筆:教務支援部 国語科責任者 伊藤 宏樹氏)


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《編集部》

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