【高校受験2023】神奈川県公立入試<数学>講評…昨年度に比べ易化

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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高校受験2023 神奈川県 数学
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 2023年2月14日(火)、令和5年度(2023年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。全日制課程の確定志願状況は、募集人員4万930人に対し4万8,082人が出願し、競争率は1.17倍となった。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<数学>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 過去の神奈川県入試で使用した解法を使う問題が複数出題された。解きやすい問題も見られ、昨年度に比べ易化したといえる。しかし、例年通り思考力を問う難易度の高い問題も出題されている。

 問1の計算、問2の小問集合では、難易度や設問数、出題内容、配点に大きな変化はなかった。


 問3(ア)では、3年ぶりに円の相似の証明と円周角が出題された。(イ)では、四分位範囲・箱ひげ図が出題された。語句の定義を理解し、丁寧に確認をすれば解ける問題であった。(ウ)では、2名が学校から駅まで向かう途中、1名が引き返すことですれ違う時間帯を求める問題が出題された。2名の動きを条件から読み取り、グラフで可視化する必要があり、難易度がやや高い問題であった。(エ)は、相似な図形を見出し、線分比を利用して面積比を求める問題であった。


 問4の関数(ウ)は、2つの図形の面積が等しくなる点の座標を求める問題で、複雑な計算処理が求められた。


 問5の確率は、操作に従いブロックを移動させる問題であった。操作方法を理解し、正しく数え上げることが必要であるが、昨年度よりは解きやすかったであろう。


 問6の空間図形では、円すいが出題された。(イ)は、過去にも出題された空間内の2点間の距離を求める問題であった。(ウ)は、展開図を利用して線分を求める問題だが、側面の中心角が144°であることから動揺した生徒さんも多いのではないか。展開図上の∠ACEが120°であることを利用して解くことができる。

 学年・単元に偏りなく出題されているため、今後は教科書の巻末問題、神奈川県の学力検査や追検査をはじめ、全国都道府県の入試問題など、様々な出題傾向の問題に触れておきたい。

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 このレポートは令和5年2月14日(火)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。協力:湘南ゼミナール(執筆:教務支援部 数学科責任者 藤森 正雄氏)


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《編集部》

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