受験川柳の結果発表…一浪を「ひとなみ」と読む母が好き

 「大学入試シリーズ」(通称・赤本)で知られる教学社は2023年2月20日、「受験川柳」の結果を発表した。応募総数2,992句から最優秀賞は、「一浪を『ひとなみ』と読む母が好き」が選ばれた。

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 「大学入試シリーズ」(通称・赤本)で知られる教学社は2023年2月20日、「受験川柳」の結果を発表した。応募総数2,992句から最優秀賞は、「一浪を『ひとなみ』と読む母が好き」が選ばれた。

 「受験川柳」は今回で8回目。現役受験生、かつての受験生、受験生の家族等、さまざまな立場の人から、2,992句の作品が寄せられた。試験本番の緊張感や受験勉強の悲喜こもごもを表した句等、個性豊かな作品が集まり、その中から特に優れた10句を選定した。選者は、尾藤川柳氏(川柳家、女子美術大学特別招聘教授)と教学社。

 最優秀賞は、「一浪を『ひとなみ』と読む母が好き」。作者の「ヘミング麻衣ウエイ」さんは、「まさかの浪人を、母は『一浪は人並みとも読むの』と、屈託がありません。そんな母が大好きでした」とコメントしている。

 高校生特別賞は、「変わりたい そのきっかけに 赤本を」(りんごあめ17歳)。作者は「自分を変えたくて、無謀すぎる志望校を決めたときも、もう無理と諦めそうになったときも、マイナス思考を切り替えて、モチベーションを上げてくれたのは赤本でした」とコメントしている。

 中学生特別賞は、「おかえりと 塾に言われる 長い夏」(Miriam14歳)。作者は「1日のほとんどを塾ですごしていて、受験生だという意識が生まれてきました」とコメント。

 その他、優秀賞として「クラス写真 ピースに混じり フレミング(ミンミンゼミ17歳)」「受験生 ウサギとなって かけ抜ける(ラーメンボーイ)」「スマホ手に 赤本めくる 二刀流(つきの47歳)」「かじかむ手 カイロ代わりの 単語帳(りり)」「過去問で タイムスリップ 未来まで(ありがとうさぎ18歳)」「赤本が 示す2人の さようなら(あいぷー18歳)」「レジに出す 第一志望は 胸を張り(らくちゃん)」が選ばれた。入賞者には、後日、賞品を進呈する。

 教学社では引き続き、第9回「受験川柳」を募集している。内容は、受験にまつわるエピソードや受験への思いのこもった作品、楽しくユニークな作品、受験生を応援する作品等。応募資格は、現役の受験生だけでなく、もうすぐ受験生になる人、かつて受験生だった人、受験生の家族、先生等、あらゆる人が対象。応募数も制限はない。応募は特設サイトの投稿フォームから申し込む。応募締切は9月11日。中学校・高校での団体応募も歓迎しているという。詳細はWebサイトで確認できる。

◆第9回「受験川柳」募集
対象:受験生やかつて受験生だった人、受験生の家族、先生等、あらゆる人が対象
内容:受験にまつわるエピソードや受験への思いのこもった作品等
申込方法:Webサイトから申し込む
応募締切:2023年9月11日(月)

《宮内みりる》

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