【高校受験2023】千葉県公立高校入試<英語>講評…語彙レベルが高く難化、思考力を要する出題内容

 京葉学院の協力を得て、2023年度(令和5年度)千葉県公立高等学校入学者選抜、学力検査「英語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2023】千葉県公立高校<講評・英語>
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 2023年2月21日(火)、2023年度(令和5年度)千葉県公立高等学校入学者選抜(国語、数学、英語)が実施された。、千葉県公立高等学校入学者選抜(国語、数学、英語)が実施された。2月22日(水)に理科と社会の2教科が実施となる。千葉県教育委員会が2023年2月17日(金)に発表した一般入学者選抜等の確定志願状況によると、全日制が募集人員3万960人に対し3万4,946人が志願し、志願倍率は1.13倍。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「英語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<英語>講評
(京葉学院 提供)

 英語は昨年度と同様、大問数は9題、小問数は32題で小問数が1つ増えましたが、全体の構成に大きな変化はありません。ただし、全体的に語彙レベルが上がり思考力を要する問題が増えたほか、例年に比べて時間もかかるため、前年度に比べて平均点は下がるものと思われます。

1.リスニング

 昨年度と同様、大問4題構成で配点は33点と、全体の約3分の1を占めています。例年通り放送回数は2回でした。選択式の大問1~3は標準的な問題ですが、放送内容から状況を類推する必要のある大問3では、やや差が付くものと思われます。大問4の単語記述は、英語の文章が放送され、それに関する英文の中に英単語をあてはめるという形式です。昨年度は4問中3問が放送で読まれた単語を答えればよい問題でしたが、今年度は4問全てが放送内容には含まれない単語であり、聞き取った内容を踏まえて類推する必要があるため難しいと感じた受験生も多いのではないでしょうか。

2.文法問題

 語形変化問題では、新学習指導要領によって中学範囲となった仮定法過去が出題されました。整序問題は全体的に平易でしたが、熟語は確実に習得しておきたいところです。

3.条件英作文

 昨年度と同様、イラストは4コマでしたが、空欄が2箇所に増え、それぞれに10語程度を補う形式に変わりました。イラストから状況を読み取り、対話の相手に何を伝えるべきかを考えることが大切です。

4.長文読解/図表問題

 大問7(1)の長文読解は昨年度と同様、プレゼンテーションを題材にしており、本文内にある複数の資料を根拠に解く必要があります。また、大問7(2)の図表読み取り問題で出題された語句補充では、giveの文型を意識しつつ空欄の後ろにあるthanに着目する必要があり、思考力を要する問題と言えます。

5.長文読解/対話文読解

 大問8の長文読解では、改訂による辞書の改良に関する文章が出題されました。なじみの薄いテーマであると感じた受験生も多くいると思われるほか、includeなど長文内の語彙レベルも低くありません。新学習指導要領の教科書では語彙レベルが上がっており、教科書の単語をしっかりと習得していく必要があります。

 大問9の対話文読解では、(3)の正解肢にscaryという単語が含まれるなど、対話文にしては語彙レベルがやや高いと言えるでしょう。(4)では空欄にあてはまる内容を自分で考えて記述する必要があり、差が付いたものと思われます。 



 このレポートは2023年2月21日(火)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院

《編集部》

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