【大学受験2023】東大現役合格者5年連続800人超、東進の経験を生かした受験指導とは

 2023年度入試でも難関大学に多くの合格者を輩出している東進ハイスクール。そのカリキュラムの特色や方針について、運営元であるナガセの広報部長 市村秀二氏に聞いた。

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【大学受験2023】東大現役合格者5年連続800人超、東進の経験を生かした受験指導とは
  • 【大学受験2023】東大現役合格者5年連続800人超、東進の経験を生かした受験指導とは
  • 2023年度合格実績:東大(2023年3月31日時点)
  • 2023年度合格実績:東大 学校推薦選抜(2023年3月31日時点)
  • 2023年度合格実績:早慶(2023年3月31日時点)
  • 東進ハイスクールを運営するナガセの広報部長 市村秀二氏

 2023年度の受験シーズンも終わり、各予備校が今年度の合格速報を続々と発表している。東進ハイスクールにも多くの生徒から吉報が寄せられており、2023年3月21日現在、東京大学(以下、東大)現役合格者は844名と、5年連続で800名を超えている。国公立大学の医学部医学科の現役合格者数も昨年よりも多い996名(昨年同条件比較)。早稲田大学・慶應義塾大学の現役合格者数も史上最高だった2022年度をさらに上回り、5,643名を記録している。

 毎年難関大学に多くの合格者を輩出し続けている東進ハイスクールのカリキュラムや方針について、運営元であるナガセの広報部長 市村秀二氏に聞いた。

思考力・判断力・探究する力を問う方向性は変わらず

--共通テストに移行して3年が経ちました。2023年度入試はどのような入試でしたか。

 今年の受験生は、3年間の高校生活をコロナ禍とともに過ごしてきました。過去に誰も経験したことのない不便やストレスを乗り越えての入試でしたが、皆さんよく頑張ったと思います。

 振り返ると、コロナ禍で迎えた最初の入試(2021年度)は共通テスト初年度でもあり、受験生にとっては未知が重なり、大きな不安を抱えての入試でした。続く昨年度(2022年度)の共通テストは大幅に難化し、国公立大の動向に大きな影響を与えました。そして迎えた今年度入試。受験生には万全の態勢で臨めるよう、過去の2年間の入試をもとに、できる限りの対策を講じて臨んだことが奏功し、東進生全体としての合格率が上がりました。

 3年目を迎えた共通テストでは、昨年大幅に難化した数学が易化するなどの動きはありましたが、共通テストで求められる「思考力」「判断力」そして「探究する力」を問う方向性は変わっていません。

デジタルとアナログを組み合わせ受験生を徹底サポート

--2023年度入試でも難関大学に多くの現役合格者を輩出されたと伺いました。今年度の東進生の合格実績を教えてください。

 今年度は(2023年3月21日時点で)、東大に5年連続800名超となる844名の生徒が現役合格を果たしました。また、国公立大学医学部医学科で996名、旧七帝大と東京工業大学、一橋大学、神戸大学の合計で4,580名、全国公立大学合計で15,552名と、いずれも史上最高となる見込みです。また、私立大学でも早慶(早稲田大学・慶應義塾大学)、上理(上智大学・東京理科大学)、医学部医学科、明青立法中(明治大学・青山学院大学・立教大学・法政大学・中央大学)、関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)、日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)と、すべてのグループにおいて史上最高記録を更新する見込みです。

2023年度合格実績:東大(2023年3月31日時点)

--今年も難関大学に多くの東進生が現役合格を果たされました。毎年快進撃を続けている要因は何でしょうか。

 東進は教育業界でいち早くデジタル化に取り組み、成果をあげてきました。今や世の中でスタンダードとなっている映像の授業も30年以上前から行っています。基礎から志望校対策まで一貫した学習体系と、林修先生をはじめとした業界随一の実力講師陣による授業のクオリティーの高さには自信をもっています。またIT化よって、これまでの合格者の成績や演習記録などのビッグデータが蓄積され、それを活用したAI演習が大きな成果をあげていると考えています。

 東進では映像の授業を提供していますが、生徒は校舎に来て学習をします。生徒ひとりひとりに担任がついて、日々コーチングを行っており、それが学習のモチベーションにもつながっています。このようにデジタルとアナログを組み合わせて指導を行っています。

大学が求める人財に自然と合致、東進オリジナルの「人間力を高める指導」

--今年度の東大推薦合格者88名のうち東進の現役生は29名。医学部医学科や旧七帝大、その他の難関国公立大学でも多くの東進生が総合型選抜や推薦型選抜で合格されました。毎年、難関国公立大学に多くの推薦合格者を輩出している理由は何だと思われますか。

2023年度合格実績:東大 学校推薦選抜(2023年3月31日時点)

 昨年もお話しましたが、主軸は一般選抜でも突破できるだけの学力をしっかり身に付けるための学習カリキュラムを徹底していることです。そしてもうひとつの軸となる「人間力を高める指導」として、将来成し遂げたい夢を見つけ、育み、その夢を志へと昇華させるための機会を用意しています。その実現に向けた姿勢や活動が、各大学が求める人財と合致し、合格という形につながったと考えています。

 一方で、東進ネットワークには推薦入試に特化した早稲田塾があり、指導ノウハウを共有して日々アップデートしています。東進においても、入試の本質を踏まえた「総合選抜型・学校推薦型選抜対策講座」「小論文・総合問題・推薦入試対策 科学的思考の第一歩」(ともに正司光範先生)等の講座を開講しました。東大推薦合格者をはじめとする、過去に合格した先輩の事例を基にした実践的な対策講座です。

指導において大切にしているのは「志」をもつこと

--難関私立大学の合格者数は2021年度、2022年度と東進史上最高記録を更新されていますね。また2023年度入試においても早慶、上理、医学部医学科、明青立法中、関関同立、日東駒専のすべてで史上最高記録を更新する見込みと伺いました。年々合格実績を伸ばしている東進では、どのような点を重視して受験生を指導されているのでしょうか。

2023年度合格実績:早慶(2023年3月31日時点)

 先ほどお話した「人間力を高める指導」にも当てはまるのですが、将来の目標が明確な生徒は自然と学習のモチベーションが高まります。東進では自分が成し遂げたいこと、つまり志をもつ指導を大切にしています。東進を象徴する志指導の例をご紹介します。

トップリーダーと学ぶワークショップ

 世界に影響を与えてこられた経済界や学術界等における第一人者をお呼びして、講演をしていただいています。これまでのご功績とともに、高校生に向けたメッセージをいただいています。講演後はテーマに沿ったディスカッションを行い、自分の考えをまとめてプレゼンテーションを行います。一流の方々から新しい知見を得て、それを発信することを目的としていて、学習するうえで極めて大切な「何のために学ぶのか」という志を高める取組みです。全国の校舎でも映像を視聴し、ディスカッションを行っています。

 その他にも、現在第一線で活躍されているビジネスパーソンや研究者、スポーツ・芸術において注目を集めている先輩たちをお招きし、ワクワクするような未来について講義いただく「未来発見講座」、大学の学びを体験する「大学学部研究会」、志を自らの言葉に落とし込み確固たるものにする「志作文コンクール」など、将来を見据えた学習ができるようになるための指導を行っています。

 学習面では、「合格設計図作成システム」を活用しています。自分の講座の進捗確認や模試の得点目標を設定することで、中長期的な計画・目標を明確にした学習を行います。東進では、模試受験の機会を多く設定しています。豊富な模試により、常に自分の学習成果や課題を確認しながら成績を伸ばしていきます。

経験とデータ分析を生かした受験生サポート

--東進は、これまでの指導経験とデータ分析を生かした受験生サポートを行っていますが、特に成果に結び付いているサービスについて教えてください。

過去問演習講座

 高校生の中には「過去問は直前に行うもの」と思っている人もいるかもしれません。しかし、それは誤った認識です。早い段階で過去問に取り組み、志望校の傾向やレベルを把握して、的確な志望校対策演習を徹底して行う。これが東進の合格指導のポイントです。

 過去問演習講座は、「大学入学共通テスト」と101大学605学部に対応する「国公立二次試験」「私大一般選抜」を取り揃え、最大10年分の過去問演習を提供しています。記述形式の問題には採点に加え添削指導がついており、1回だけでなく、完全解答を目指して各問題3回の添削指導を受けることができます。また、東進講師による解説授業を受講することで、問題のポイントをしっかりと理解することができます。東進では、この過去問演習講座の成績データをはじめとするすべての学習履歴をAIに取り込み、次のステップに活用していきます。

 なお、過去問演習講座は、「大学入学共通テスト」と、101大学605学部に対応する「国公立二次試験」「私大一般選抜」を取り揃えています。

志望校別単元ジャンル演習講座

 東進の合格力の軸となり、年を重ねるごとにより精度の上がっていくAIを活用した演習講座です。2017年の開講以来、このAIにはのべ100万人以上の卒業生の、200億題にも及ぶ学習履歴や成績、合否等のビッグデータと、各大学入試を徹底的に分析した結果等の教務情報が取り込まれています。受講生個人の学習履歴と、東進独自のビッグデータから、苦手分野を中心に志望校に沿った傾向のその生徒にとって得点を最大化するために最適な「必勝必達演習セット」を提案します。

第一志望校対策演習講座

 弱点克服のための「志望校別単元ジャンル演習講座」を経て、東進で最後に取り組むのが「第一志望校対策演習講座」です。第一志望校の入試傾向に即した演習を、直前期の仕上げとして行っていきます。もちろん添削指導も行います。

大学入試問題 過去問データベース(無料)

 東進では、185大学、最大28年分の過去問を無料で閲覧することが可能です。一部の大学には解説がついています。志望校選択の材料として、いつでも過去問の確認ができます。

充実した高校生活と現役合格を両立させるには

--東進は長年「現役」での合格にこだわって受験生を指導されていますね。学校生活や部活等で多忙な高校生を、第一志望校合格に向けて指導するために大切にしていることがありましたら教えてください。

 自分の可能性を信じて目標は高くもち、「第一志望校現役合格」を貫こうという指導をしています。もちろん受験勉強だけでなく部活や学校行事等、高校生活を充実させながら現役合格を目指します。こう聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、時間の使い方を工夫し努力すれば実現可能です。

 まずは、できる限り早期に受験勉強をスタートさせることです。大学入試まで残された時間は決まっていて、それはどの高校生も同じです。目標が決まっていたら、そこに至るまでに何をすべきかを逆算して、計画を立てて実行していくのです。東進では、ひとりひとりの理解度に合わせたIT授業で高速学習が可能です。また、時間のかかる重要項目・スキルの修得についても、「高速マスター基礎力養成講座」「個人別定石問題演習」等、東進のノウハウが詰まった演習講座で力をつけていきます。

 現状の学力を図るために、模試の活用に力を入れています。中高一貫校生や、学力上位層は年6回の「共通テスト本番レベル模試」(うち2回は「全国統一高校生テスト」)に挑戦しています。年2回無料で実施している全国統一高校生テストは、学年ごとに部門が分かれていて、同じ学年内での立ち位置を確認できます。その他にも「高校レベル記述模試(高2生・高1生)」「大学合格基礎力判定テスト(全学年)」等、高1から受けられる模試も充実させています。

 最上位生向けには、難関国立大学の本番レベル模試や同日・直近日体験受験を実施しています。いち早く全国区での自分の実力を知り、志望校の傾向や難易度等、目指すべきゴールとその差を明確にします。それにより、ゴールから逆算して最短距離で現役合格するための力をつけていきます。

 自分の意志で決めた志望校合格に向けて全力で取り組む。受験勉強の過程で培った努力は次につながる大きな財産となります。限られた時間の中で目標に向かって本気で取り組むことが大切です。

東進ハイスクールを運営するナガセの広報部長 市村秀二氏

未来の受験生へ

--最後に、未来の受験生に向けてメッセージをお願いします。

 来年度(2024年度)の受験生は、現行課程最後のタイミングです。共通テストも4回目となるので、事前にしっかり対策を行うことができます。今から夏前までをめどに共通テストレベル完成を目指してくだい。

 新課程入試となる新高2生、新高1生は、まず学力の土台となる基礎基本を徹底させましょう。東進では「『情報Ⅰ』体験模試」やプログラミングについて学ぶ「東進CODE MONKEY」等、情報教育も先行してサービスを展開しています。未知のテストに恐れることなく、しっかりと対策できます。

 世界に目を向けると、新型コロナウイルスが収束に向かう明るい兆しの一方で、テクノロジーの驚異的な進歩、国際情勢の大きな変化等、私たちを取り巻く環境は日々変わっていきます。そんな環境に飛び込んでいくのは、若い世代の皆さんです。どんな世界にしていきたいのか、その中で自分はどう生きるのか、今のうちから考えることがとても大切です。すると勉強をする意味も自ずと見えてくるはずです。

--ありがとうございました。

 30年以上の実績のある映像授業に加え、AI演習等のデジタルも積極的に取り入れた指導で合格実績を伸ばしている東進ハイスクール。大学合格を目標としながらも、トップリーダーと学ぶワークショップ等の志指導や、人間力を高める指導に重きを置く取組みも興味深い。

東進「現役合格実績」
《編集部》

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