本を読まない不読率、小中高生とも上昇…東京都教委

 東京都教育委員会は2023年3月30日、2022年度(令和4年度)子供読書活動推進に関する調査の集計結果を公表した。1か月間に1冊も本を読まない不読率は、小2が4.4%、小5が5.1%、中2が10.3%、高2が33.4%。いずれも前回の調査より不読率が上昇した。

教育・受験 小学生
子供読書活動推進に関する調査の集計結果について<概要版>
  • 子供読書活動推進に関する調査の集計結果について<概要版>
  • 子供読書活動推進に関する調査の集計結果について<概要版>

 東京都教育委員会は2023年3月30日、2022年度(令和4年度)子供読書活動推進に関する調査の集計結果を公表した。1か月間に1冊も本を読まない不読率は、小2が4.4%、小5が5.1%、中2が10.3%、高2が33.4%。いずれも前回の調査より不読率が上昇した。

 調査は、都内の児童・生徒の読書の状況や公立学校・公立図書館の読書活動等の現状を把握し、今後の施策に活用するため、「第四次東京都子供読書活動推進計画」に基づき行っている。実施期間は、2022年9月上旬~中旬。調査対象は、都内公立学校の児童・生徒(高校2年生のみ全数調査、他学年は5%を目安に抽出)、都立学校および都内公立学校、区市町村教育委員会、区市町村読書活動主管課(図書館等)。

 1か月の間に1冊も本を読まなかった児童・生徒の割合は、「小2」4.4%(2019年度2.9%)、「小5」5.1%(同4.2%)、「中2」10.3%(同9.9%)、「高2」33.4%(同30.6%)と、2019年度の前回調査より、いずれの学年も不読率が上昇した。また、第四次計画目標値(2025年度時点)にも届いていないという。

 全国における1か月間に本を読んでいない児童・生徒の割合は、「小学生(4~6年生)」6.4%、「中学生」18.6%、「高校生」51.1%と、こちらも前回(2021年度調査)より不読率が上昇。学年があがるほど、読書率が低下していることがわかる。

 本を読まなかった理由は、「本を読むことに興味がない」「読みたい本がなかった」「本を読む時間がなかった」という回答が多かった。

 東京都教育委員会では今後、第四次計画に基づく取組みに加え、「各種の連絡会や研修等を通じ、学校経営方針(計画)における読書活動や学校図書館活用の位置付けを推進」「都立図書館から学校図書館への支援の充実」「各学校や図書館での読書活動、新聞を活用した取組等の事例を蓄積・周知」を実施するとしている。

《宮内みりる》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top