大学通信は2023年3月、小学校教諭に続き「2022年中学校教諭就職者数ランキング」を発表した。中学校教諭の就職者が多い大学は、3位に愛知教育大、4位に文教大、5位に玉川大がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。
ランキングは、医科・歯科の単科大等を除く全国743大学を対象に2022年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基に、大学別の就職者数をランキングにまとめた。就職者数には臨任（臨時的任用職員）・非常勤（非常勤講師）を含む。
2022年中学校教諭就職者数ランキングは、3位「愛知教育大」130人、4位「文教大」123人、5位「玉川大」113人。4・5位は小学校教諭と同じ顔ぶれとなった。
4位の文教大は、教育学部学校教育課程で小・中・高の教員免許が取得可能。教育学の専門知識と小学校全教科の指導法等の基礎を学んだ後、9つの専修に分かれて教科指導の専門性を深めていく。専修ごとの担任制と少人数制を取り入れることにより、学生ひとりひとりの可能性を伸ばすきめ細かな指導が受けられることも特長。自分の専修以外の教科を学ぶ機会もあり、広くバランスの取れた知識・技能を身に付けることのできるカリキュラムで、安定した高い教員就職率を誇っている。
5位の玉川大・教育学部教育学科では、同大の教育理念「全人教育」のもとで養われる「人間力」、人と人をつなぐ「社会力」、教育の理論と実践を融合した「専門力」の3つの力を身に付けた人材を育成。3専攻制のうち「社会科教育」「保健体育」の2専攻で各教科の中学校・高等学校1種免許状が取得できる。加えて、初等教育専攻では中学校教諭2種免許状の取得ができる「ダブル免許プログラム」を用意、グローバル化を見据えたELFや国際バカロレア教育プログラムを活用した国際的な学び、留学制度も整っている。
設置する専攻によって取得できる教員免許が異なり、小学校教諭に強い大学、中学校教諭に強い大学、両方を取得できる大学の傾向が見えるランキングとなった。
大学通信のWebサイトでは、ランキング1位の大学についても分析。1位から49位の大学まで、各大学の就職者数も含め一覧で紹介している。
2022年「中学校教諭就職者数ランキング」1位は？
