神戸海星女子学院大、閉学前提に24年度から募集停止

 海星女子学院は2023年4月17日、神戸海星女子学院大学の2024年度以降の学生募集を停止することを発表した。18歳人口の減少や女子の進学志向の変化に伴い、今後入学定員の充足が極めて困難であると判断したためとしている。

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 海星女子学院は2023年4月17日、神戸海星女子学院大学の2024年度以降の学生募集を停止することを発表した。18歳人口の減少や女子の進学志向の変化に伴い、今後入学定員の充足が極めて困難であると判断したためとしている。

 海星女子学院は、1955年に短期大学英語科を設置、1965年には英語科を発展解消する形で大学文学部英文学科と仏文学科を設置し、以後、短期大学閉鎖、学科改組等を経て、2014年以降は現在の現代人間学部英語観光学科・心理こども学科の1学部2学科体制を継続。開学以来、人を支え、グローバルな視野をもって社会に奉仕することのできる女性の育成に取り組んできた。

 しかし昨今の18歳人口の減少や、特に近年の女子の実学志向、共学志向、大規模校志向といった社会情勢の大きな変化の中で、今後、継続した定員充足は極めて困難であるとの判断から、4月12日の理事会で閉学を前提とした募集停止という苦渋の決断に至ったという。

 発表同日には、4月23日に開催予定だったオープンキャンパスの中止も発表しており、今後新年度入試に係る情報の提供は行われない。

 在学生や保護者等、関係者には4月14日付で本件に係る文書を発送。在学生と保護者に向けた説明会を後日開催する予定としている。大学は、今後は、すべての在学生が卒業するまで充実した学生生活が送れるよう、教職員一丸となって教育環境を継続し、進路・就職支援を行っていくとコメント。卒業生への必要書類等の発行については、閉学後は学校法人が適切に対応する。

 なお、大学以外の幼稚園、小学校、中学校・高等学校については、それぞれの学校・園が独立して健全に運営していることから、大学の募集停止によって不利益が生じるものではなく、今後も変わらず園児・児童・生徒たちの教育に力を尽くしていくという。

《畑山望》

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