授業中に失神・給食中に添削…教員の働き方調査

 82.8%の保護者が教員は忙しそうだと感じていることが、「テラコヤプラス by Ameba」が2023年4月25日に発表した調査結果より明らかになった。中には、授業中に失神した先生や、給食を食べながら添削している先生の姿も見られた。

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教員の働き方について小学生の保護者にアンケート
  • 教員の働き方について小学生の保護者にアンケート
  • 教員は忙しそうだと思うか
  • 「教員は忙しそうだ」と思う理由はどこにあるか
  • 子供にとってもいい影響があると思う教員の負担軽減に向けた取組み

 82.8%の保護者が教員は忙しそうだと感じていることが、「テラコヤプラス by Ameba」が2023年4月25日に発表した調査結果より明らかになった。中には、授業中に失神した先生や、給食を食べながら添削している先生の姿も見られた。

 塾や習い事に関する総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」は、全国の小学生の保護者500人を対象に「教員の働き方」に関するアンケート調査をインターネットで実施した。調査期間は、2023年3月31日~4月14日。

 教員は忙しそうだと思うか保護者に聞いたところ、「とてもそう思う」34.4%と「そう思う」48.4%のあわせて82.8%が、教員は忙しそうだと感じていた。一方、「あまりそう思わない」16.8%、「まったく思わない」0.4%だった。

 忙しそうだと思う理由は、「保護者への対応」が25.4%でもっとも多く、「授業以外の事務仕事」22.2%、「生徒の個別対応」13.3%等が続いた。中には、「不安なことがあり学校でのようすを聞きたかったが、子供から『先生給食を食べる時間に宿題の丸付けしたり、連絡帳のチェックしたりしてるんよ』と言われ聞くのをやめた」という小学2年生の保護者の声や、「子供が『お腹が痛い』等と月1くらいで早退してくるので、クラスで何かないか相談したいと思いました。しかし、担任が体育の授業中に意識を失って倒れたので、負担になるかと思い相談をやめました」という小学6年生の保護者のエピソード等、教員が仕事に追われていると感じて連絡を遠慮した経験談も寄せられた。

 子供にとってもいい影響があると思う教員の負担軽減に向けた取組みについて聞いたところ、「教科担任制の導入や専科指導教員の採用」が38.2%ともっとも多く、「スクールカウンセラーの配置」27.6%、「課外活動(部活やクラブ)指導の地域移行」21.4%等が続いた。具体的には、「いろいろな先生との関わりがもてれば、担任の先生と合わなくてもほかに頼れる先生ができるかもしれないのでいいと思う」という小学1年生の保護者の声や、「いつも顔を合わせている先生や親には相談しにくいことも、話せると思う。これまでは保健の先生がその役目を担っていたと思うが、カウンセラーが配置されればよりお互いの仕事に専念できるのでは」という小学2年生の保護者の意見が寄せられた。教員の負担軽減のための取組みに対して、保護者はおおむね好意的に感じているようだ。

《工藤めぐみ》

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