グルー・バンクロフト基金は、2024年夏に出発する基金奨学生の募集要項を公開した。2023年7月9日にオンラインにて説明会を実施する。出願受付期間は2023年8月14日～9月11日。
グルー・バンクロフト基金は、戦前に日米相互理解に尽力した2人の駐日米国大使の名を冠し、日本と国際社会にとって有益な人材を育成するとともに、日米両国の良好な関係を維持推進することを目的とした公益財団法人。おもにアメリカ各地にある小規模・全寮制リベラルアーツ大学約40大学に、奨学生を派遣している。
今回募集を予定しているのは、2024年夏に出発する基金奨学生。「奨学金1」「奨学金2」「奨学金3」の3種類の奨学金と、特別奨学金「大山捨松スカラシップ」があり、いずれの奨学金においても返済義務はない。応募時には3種類の奨学金の中から1つを選択し、第2希望まで提示できる。
奨学金について、「奨学金1」は募集1名。自ら志望し合格した米国のリベラルアーツ大学（基金が認めるものに限る）に進学する者に対し、毎年8万米ドルを上限に4年間支給する。「奨学金2」は3名募集。提携する3大学が提供する授業料全額免除の奨学金に1名ずつ推薦し、加えて基金より毎年2万米ドルを4年間支給する。すでに日本の大学に在籍している場合は応募できない。
「奨学金3」は、提携する5大学の授業料免除枠へ各大学1名ずつ、計5名を募集。加えて、Earlham、Knox、Lake Forestの3大学に進学する者には、基金より年1万米ドルを4年間支給する。また、特別奨学金の「大山捨松スカラシップ」は、女子生徒1名を募集。女性リーダーの育成に実績のある6大学のいずれかの大学へ進学することを条件とし、年6万5千米ドルを上限に4年間支給する。
基金奨学生の選出は、基金からの推薦を受けて大学へ出願する権利を得ることであり、出願大学への合格を確約するものではない。ただし、出願準備中は基金の在学生や卒業生から、エッセイ指導をはじめとしたサポートを無料で受けることができる。
応募資格は、高校3年もしくは高専の3年か4年に在学中で、2024年3月までに卒業見込みの者、または過去1年以内に卒業した者（高卒認定試験合格者を含む）、家計支持者の所得金額（共働きの場合は合算額）が2千万円以下である者など。詳細はWebサイトで確認すること。
奨学生募集要項の説明会を、7月9日午前10時より実施する。希望者はWebサイトの専用フォームより申し込む。なお、リベラルアーツ大学とは、通常学生数2,000人程度の4年制教育を主体とした大学で、ほとんどの学生がキャンパス内に居住し、少人数制クラスの授業によって探索型の高品質な知的訓練を受けることができるという。
◆グルー・バンクロフト基金 2024年夏出発 基金奨学生募集要項説明会
日時：2023年7月9日（日）10:00～12:00
開催形態：オンライン
申込方法：Webサイトの専用フォームより申し込む
