山形大学は2023年7月26日、2023年度（令和5年度）一般選抜（前期日程）でミスがあったことを公表した。物理と化学の解答例に誤りが判明し、採点や合否判定をやり直した結果、医学部医学科と工学部昼間コース機械システム工学科で計5人を追加合格にした。
2023年2月25日実施の2023年度山形大学一般選抜（前期日程）の物理と化学の解答例について、7月5日に問題集などの出版社から照会があり、確認した結果、解答例に誤りがあることが判明。採点をやり直したところ、450件の得点変更があり、あらためて合否判定した結果、医学部医学科で2人、工学部昼間コース機械システム工学科で2人の計4人が新たに合格者となった。
さらに正しい解答例に基づいた採点のやり直しを行う中で、工学部の化学の採点について、解答例の誤りに付随しない採点ミスなどが発覚。工学部の全科目（物理・化学・生物・数学）の採点をやり直したところ、70件の採点ミスが判明し、あらためて合否判定を行い、工学部昼間コース機械システム工学科で新たに1人を追加合格とした。
今回の採点と合否判定のやり直しによる追加合格者は、医学部医学科2人、工学部昼間コース機械システム工学科3人の計5人。ほかの学部では、新たな合格者はいなかった。新たな合格者となった5人には、電話でお詫びと合格の連絡を行うとともに、合格通知書などの送付を開始。入学希望者には、最大限要望に沿った形で入学できるよう準備を進めるという。
山形大学は「受験生の方々はもとより、保護者の皆様および高等学校等関係者の皆様に多大な御迷惑と御心配をおかけする事態となりましたことに対しまして、深くお詫び申し上げます」とコメント。今回のミスなどを調査・検証・改善のための委員会を設置。7月13日には総合対策本部を設置し、追加合格者の支援、原因の究明、再発防止に向けた取組みを行うとしている。
