中学受験生をもつ保護者の間で「三種の神器」として話題にあがるのは「ホワイトボード」「過去問」、そして「A3サイズ対応のプリンタ」だ。あったら便利だと思う一方で、決して安い買い物ではないうえ、すでに自宅にA4対応プリンタがあるなど、購入を迷っている家庭が多いのではないだろうか。
かく言うわが子も、2024年に中学受験本番を控える小学6年生。実際のところ、中学受験の家庭学習においてどんな機能がどのように活用できるのか。受験勉強が徐々に本格化し始めたわが家で、BrotherのA3サイズ対応インクジェットプリンタ「MFC-J7500CDW」を使ってみた。
購入前に設置イメージをチェック
A3プリンタの導入を検討するにあたっての最初の懸念はサイズ感だ。とりわけマンション住まいのわが家にとって、置き場所に困るのでは…というのがネックになった。そこで実際のプリンタ到着前に、Brotherが提供するARシミュレータを使って、置き場所を決めることに。このARシミュレータは「MFC-J7500CDW」をはじめ最新のBrother製プリンタに対応しており、スマートフォンでシミュレータを起動すると選択した製品のイメージ画像が表示される。スマートフォンのカメラを通して、製品のイメージ画像を置きたい場所に合わせることで、実際に設置した際のサイズ感を確認することができる。さっそく、設置場所候補のリビング、勉強部屋で試してみたところ、勉強机にちょうど収まる大きさであることが確認できた。
事前にサイズ感を確認したことで、実機到着後にバタつくこともなく、スムーズに設置ができた。実際に設置してみた感想としては「これまで使用していたA4プリンタと比べれば大きいが、思っていたほど場所を取らない」という印象。プリンタを置く場所のために、新たにスチールラックなどを買う必要もなく、わが家の生活スタイルにとっては程よい大きさだ。
重さがあるため設置には夫の手を借りたが、電源を入れてからの設定はごく簡単。Wi-Fiに接続後、ふだん使っているパソコンの設定画面から「MFC-J7500CDW」デバイスを選択すれば準備完了だ。同梱のスターターインクもワンタッチでセットできるため、用紙さえ準備しておけば届いたらすぐに使い始められる。
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中学受験生の学習サポート、6つの鉄則
中学受験の家庭学習に、なぜ「A3サイズ対応のインクジェットプリンタ」があると便利と言われているのか。コンビニプリントやA4までのプリンタではダメなのか。今まで疑問に思っていたが、BrotherのA3対応「MFC-J7500CDW」がわが家にやってきたことで答えが明確になった。結論から言うと「A3プリンタがあることで家庭学習の利便性が圧倒的にアップする」ということ。わが家の活用例を6つのシーンで紹介する。
その1:過去問は、実物大の解答用紙で演習する
中学受験生活においてA3プリンタがもっとも活躍するのは、6年生秋以降の過去問演習と言われている。受験生の多くは、市販されている過去問題集(赤本)を購入し、本番通りの制限時間で問題を解く練習を重ねることになる。
ここで1つ問題が浮上する。解答用紙の大きさだ。市販の過去問はB5サイズにも関わらず、多くの学校の入試本番の解答用紙はB4~A3サイズ。特に、字数指定のない記述問題については、解答欄の大きさが解答の文字数の目安となる。解答欄の大きさ、余白の大きさを入試本番の用紙サイズに合わせることは、正しく解答するうえでもとても重要になってくる。
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その2:過去問冊子とは別に、子供用の問題用紙を用意しておく
さらに「(解答・解説が載った)問題冊子ごと子供に渡してはいけない」というのは受験生の親の不文律。子供を疑うわけではないが、すでに中学受験を経験した先輩ママ曰く、やはり「過去問に挑むうえで同じ冊子に解答が付いていたら、正解しているかどうか途中で確認したくなってしまうもの」だという。子供には過去問冊子からコピーした問題用紙と解答用紙を渡し、過去問冊子本体は親が管理するのが一般的だそうだ。
解答用紙のコピーだけならコンビニでもなんとかなるのでは?と思えたが、何十ページもある問題用紙をコピーするとなると、やはり家庭にプリンタがあるメリットは大きい。たとえば1年分の問題と解答用紙が50ページある学校の場合、5年間では250ページにもなる。併願校もあわせて10校分印刷すると、合計で2,500枚。コンビニのモノクロコピーが1枚10円とすると、実にコピー代だけで25,000円もかかることになる。BrotherのA3サイズ対応プリンタ「MFC-J7500CDW」はモノクロ1枚約0.8円なので、2,500枚でも約2,000円で済む計算だ。気になるインク代についても、A4文書印刷のカラー約5,000枚、ブラック約6,000枚相当が印刷可能な大容量インクカートリッジに対応しているため、インク交換の回数も少ない。大量にコピーを要する中学受験の家庭学習において、プリンタを購入したほうがコスパが良いのはこの点からも明らかだ。
また、膨大な過去問や分厚い問題集を、見開き1ページごとコピーするのは時間も労力もかなりかかる。コンビニなどの公共のプリンタを使う場合、長時間専有してしまうことの心苦しさもある。家庭にA3サイズプリンタがあれば、そういった心労から解放されるだけでなく、ADF機能(Auto Document Feeder、自動原稿送り)を使って一気に大量印刷することも可能だ。とりわけ「MFC-J7500CDW」ならば、最大給紙600枚(背面トレイ100枚を含む)、1分間にA4カラー約30ページ、A4モノクロ約30ページという高速印刷が可能。膨大なコピーを必要とする中学受験家庭にとって、この速さは何にも代えがたい。学校によって、国語はA3、算数はB4など教科ごと紙のサイズが違うこともあるが、いちいち用紙を入れ替えるのは面倒なので、給紙トレイは2段以上のトレイが重宝だということも実感した。
大量印刷もストレスフリー&コスパ良し!A3対応「MFC-J7500CDW」の詳細はこちら
わが家と同じ中学受験生のいるご家庭のために、より効率的なコピーのテクニックを紹介しよう。冊子になっている過去問や問題集の場合、冊子の背表紙に近いところを裁断することで、製本を解体することができる。ページごとばらしたものであれば、都度ページを開き直してスキャンする必要がなく、ADF機能を使用することが可能だ。もちろん自動原稿送りを使わず1枚1枚コピーする際も、「MFC-J7500CDW」なら1枚の印刷時間がA4カラー約6.0秒、A4モノクロ約5.0秒と、体感としてかなり速い。見開きでコピーする場合も、真ん中部分(中スジ)が黒くならないように「ブックコピー」機能が付いているのも嬉しい。
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また、過去問は赤本を購入する以外にも大手塾の過去問データベースから、実際の入試問題のPDFファイルをダウンロードすることも可能。「MFC-J7500CDW」の「小冊子印刷」機能を使えば、綴じ方なども実物の入試問題とほぼ同じ小冊子に仕立てることもできる。
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その3:暗記学習と反復学習が快適にできる環境を整える
もちろん「MFC-J7500CDW」は過去問演習以外でも十分活躍する。その1つが塾のプリントやテキストのコピーだ。塾によって異なるが、息子の通う塾はB4サイズのテキストが毎週配布される。繰り返し取り組みたい社会や国語の漢字の問題など、書き込むタイプのテキストやプリントはあらかじめスキャンしておくことで、テスト前に復習したいときや苦手分野を補強したいときにも何度も活用することができる。
また、A3サイズに対応していると、理科の分類や、社会の地図や年表などのページを拡大コピーして、リビングやトイレに貼っておくという使い方も可能。プリンタが暗記学習の強い味方にもなってくれる。テストや模試などで間違えた問題を1冊にまとめる「弱点ノート」を作る際にも、自宅にプリンタがあれば、思い立ったときにコピーして切り貼りして作成することが可能だ。学習に必要なアレコレをコピーしてさっと渡せるため、子供がやる気になったタイミングを逃さないというメリットは大きい。
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その4:スキャン機能でテキストをデータ化して整理する
中学受験生のいる家庭では、塾や学校で配布される、膨大な量のプリント類の置き場所をどう確保するかも問題のひとつ。しかし、これもスキャン機能のある複合プリンタがあれば、解決に役立つ。プリント類やテキストをデータ化することで、置き場所に困らないのはもちろん、思い切って現物を処分しても、いつでもプリンタで印刷して利用することができる。
特に、クラウド接続機能の付いた「MFC-J7500CDW」は、Google DriveやDropboxなどのオンラインサービスにアクセスすることができるので、スキャンしたデータを連携させたクラウドにどんどん保存することができる。クラウドに保存をしておけば、スマートフォンからもアクセスでき、データ整理のストレスも軽減できる。わが家でも、整理整頓がままならず、膨大なファイリングの中から該当のテキストを探すといったことが頻繁に起きていたこともあり、「MFC-J7500CDW」はまさに救世主のような存在。早いうちにA3プリンタを導入して、きちんとスキャンして保存・整理しておけば良かったと後悔している。
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その5:オンライン授業のために宿題をスキャンする
昨今は家庭教師やオンライン塾を利用している家庭も多いだろう。わからない箇所を先生にメールで質問したり、子供が解いた問題を先生に提出したりする際、手軽さから、スマートフォンで撮った写真を添付して済ませがちだ。先生もそれを許容してくれてはいるが、おそらく受け取り手にとってはプリント等をスキャンした鮮明な画像の方が圧倒的に指導しやすいだろう。
また、オンライン塾や家庭教師の場合、コミュニケーションアプリを介して保護者宛に教材データがアップされることがある。「MFC-J7500CDW」と連動した専用アプリ「Brother Mobile Connect」をインストールしておけば、外出先から遠隔操作で教材を出力することができる。さらに、専用アプリを利用しなくても、公式のLINEアカウント「Brotherプリント&コネクト」を友達登録し、自宅のプリンタを登録しておくことで、LINEから印刷指示を出すことも可能だ。教材印刷のために慌てて帰宅しなくても、自宅にいる子供に「今日の課題を印刷したからプリンタを確認してね」と伝えるだけで良いのは非常に助かる。
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その6:受験票や入試要項など重要書類の準備は、親の必須タスク
かつては入学願書を学校まで持参したり郵送したりというのが主流だったが、コロナ禍を経て、現在はほとんどの学校でウェブ出願が採用されている。学校のホームページや出願サイトを通じて、出願や受験料の振込みなどを行うことができるが、手続き完了後は各自で受験票を印刷する必要がある。試験日前日の夜までウェブ出願を受け付けている学校も多く、たとえば2月1日の合否を確認してから翌日2月2日以降の併願校の試験回を検討して、出願するということも想定される。その場合も、自宅ですぐに受験票などを出力でき、試験当日の必要書類をその場で整えることができるのは精神的な余裕につながるだろう。
また、ウェブ出願にともない紙の入試要項を配布しない学校も増えている。その場合、インターネット上の情報がすべてなのだが、同時に複数の学校に出願するなかで日程や試験スケジュールを思い違えていたり、入学手続き期限の見落としたりと、ちょっとした確認漏れが取返しのつかないことになりかねない。インターネットに掲載されている要項をプリントアウトして、夫婦でダブルチェックするなど万全を期しておきたいところだ。
中学受験家庭の強い味方!A3対応プリンタ「MFC-J7500CDW」とは受験が終わっても、わが家の生活に寄り添ってくれる存在
学習準備の効率化や、精神的な負担軽減に大きく寄与してくれることを考えると、今となってはA3プリンタなしの生活が考えられなくなったわが家。また、「自宅にいつでも使えるプリンタがある」という状況は、中学受験だけでなくさまざまな場面でメリットがあることに気付かされた。
わが子の通う小学校もペーパーレス化が進み、今まで紙で配られていたプリントが保護者アプリでの配信になったが、月間行事予定などはやはりプリントアウトして家族で共有できる場所に貼っておきたい。また、先輩ママ曰く、小学校を卒業してからも、A3プリンタを活用して、中学や高校の教科書をコピーして使ったり、スキャンで読み込んでiPadで勉強したりする場面も多いという。3年先の高校受験、6年先の大学受験の際にも、過去問や赤本の演習は定番の学習法。増える参考書の中で、塾や予備校で配布されるプリントの管理も必要になるため、スキャンしてデータ化できるA3サイズ対応のプリンタ複合機の役目は、子供が成長してからも尽きることはないだろう。
在宅ワーク、PTA書類の印刷、写真の管理・印刷でも、対応サイズが大きいA3の方が活躍できる場面もたくさん。わが家にやってきて1か月、A3プリンタは中学受験だけでなく、家族全員の学びや生活にも役立つ、大切な存在になっている。
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A3プリンタ「MFC-J7500CDW」の注目機能
中学受験の学習になくてはならないツールであることはもちろん、それぞれの家庭のニーズに合わせて、A3プリンタの活用方法は無限に広がる。末永く活躍してくれる「MFC-J7500CDW」の仕様の特徴、使い勝手の良さをピックアップした。
●ワンタッチで簡単にインク交換
フロントオペレーション採用で前面のフタを開ければすぐにインク交換が可能。子供でも簡単にインクを交換することができる。
●メンテナンスボックスの交換不要
Brother製プリンタなら、製品の耐久年数とされる7年間、約30万ページの枚数内であればメンテナンス用の部品を別途購入する必要はない。安価なプリンタを購入して消耗品代がかさむよりも、長く使えば使うほどコストパフォーマンスに優れている。
※耐久年数、枚数の換算値はBrotherのホームページを参照●目詰まり防止、クリーニング機能などメンテナンスのストレスがない
プリンタの使用状況に応じて自動でヘッドクリーニングを実施。インクの目詰まりを防ぐことで印刷品質を維持。印字した書類にスジが入るなどの印刷不良の原因を自動で検知し、クリーニングをしてくれる。
●インク交換が少ない!大容量ファーストタンクモデル
1回のインク交換でA4モノクロ約6,000枚、A4カラー約5,000枚を印刷できるファーストタンクを搭載。インクをカートリッジからサブタンクに注入するシステムを採用し、カートリッジ内のインクがなくなっても約200枚の印刷が可能。インクが切れても、しばらくは印刷を継続できる。
●自動両面プリントで紙の節約にも
A3からはがきサイズまでの自動両面プリント機能を搭載。両面に印刷されているテキストのプリントはもちろん、紙資源の節約にも。
例年秋以降は品薄に…購入するなら今
A3対応プリンタは10万円を超える製品もあり、A4プリンタと比べると、決して安い買い物ではない。しかし、今回ご紹介したBrotherの「MFC-J7500CDW」は、印刷コストが安価なので、トータルでは安くなる・使えば使うほど元がとれるというのは先に述べた通りだ。あわせて、Amazonや楽天などの通販サイトを活用すれば、ポイントが付与されるなど、お得に購入することができる。中学受験生の本格的な過去問対策が始まるのは9月以降だが、秋以降は製品が品薄になること、過去問以外にも活用シーンは多く、買うなら早い段階での購入がお勧めだ。
¥61,418
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
「MFC-J7500CDW」と同じく大容量インクカートリッジとサブタンクを搭載した「ファーストタンク」シリーズには、3段給紙トレイ付きの「MFC-J7600CDW」、2段給紙トレイ付き単機能プリンターの「HL-J7010CDW」、コンパクトな用紙1段モデルの「MFC-J5800CDW」の4機種がラインアップ。もちろん、より本体価格を抑えたレギュラーモデルも幅広く展開している。どのモデルも家庭使いに適しているので、用途や設置環境に合わせて比較検討してみてほしい。
今回、過去問対策の先取りや日々の家庭学習を中心にA3プリンタを使ってみたが、「もっと早くからA3プリンタがあったら良かった」と思う場面ばかりだった。
まず、ビジネスインクジェットという商品カテゴリではあるが、開封後に複雑な設定をせずに使い始めることができた。ハイスペックなプリンタを活用することで、作業の時間や手間を省くことができるメリットは予想以上に大きく、そのまま子供の学習の効率アップにつながる。受験生自身も、それをサポートする親も、受験生活を乗り切るための必勝ツールとして「MFC-J7500CDW」を今すぐ手に入れることをお勧めしたい。
Brother A3対応プリンタ「MFC-J7500CDW」の詳細はこちら※各数値の測定データおよび測定条件は、ブラザーホームページをご参照ください。