埼玉県教育委員会は2023年8月17日、令和5年度(2023年4月)の「高等学校入学状況調査」の速報結果を公表した。全日制と定時制課程の入学者総数は、前年度比186人減の5万5,145人で、2年ぶりに減少した。入学者のうち、県内中学校などの卒業者は95.7%を占めた。
高等学校入学状況調査は、県内の高校の入学状況を明らかにするため、1970年4月の入学者から毎年実施している。今回公表したのは、2023年4月に県内の国公私立高校に入学した生徒の速報値。確定値は、2024年3月刊行の報告書で公表予定。
全日制・定時制課程の入学者数は、前年度比186人減の5万5,145人で、2年ぶりに減少した。このうち、全日制課程は5万4,012人で全体の97.9%を占めている。定時制課程は1,133人で、全体の2.1%。
全日制課程の入学者を国公私立別にみると、国立が前年度比3人減の160人(0.3%)、公立が前年度比582人減の3万5,061人(63.6%)、私立が前年度比347人増の1万8,791人(34.1%)。
入学者のうち、県内中学校などの卒業者は前年度比311人減の5万2,765人で全体の95.7%。県外中学校などの卒業者は前年度比122人増の2,284人であった。
募集人員に対する入学者数をみると、全日制課程の募集人員5万4,065人に対し、入学者数は5万4,012人。入学者数を募集人員で除した充足率は、前年度比0.8ポイント増の99.9%となった。定時制課程は募集人員2,060人に対し、入学者数は1,133人、充足率は55.0%。
公立高校(全日制課程)の入学者数は3万5,061人で、前年度より582人減少した。入学者のうち県内中学校などの卒業者の割合は98.5%だった。学科別の内訳は、普通科2万6,473人、専門学科6,948人、総合学科1,640人。
私立高校(全日制課程)の入学者は1万8,791人で、前年度より347人増加。入学者のうち県内中学校などの卒業者の割合は90.5%。学科別の内訳は、普通科1万7,952人、専門学科635人、総合学科204人。国立高校(全日制課程)の入学者は、前年度比3人減の160人だった。
一方、定時制課程の入学者数は、前年度比52人増の1,133人。学科別の内訳は、普通科342人、専門学科57人、総合学科734人。
通信制課程の入学者総数は1,366人で、前年度より231人増加した。設置者別では、公立高校への入学者が前年度比83人増の402人、私立高校への入学者が前年度比148人増の964人であった。