タブレット・PCよりも「紙に書くこと」は創造力を養う…マルマン調べ

 マルマンは2023年9月13日、「紙に書くこと×創造力の関係性」をテーマに行った実験結果を発表した。紙に書くことは「発想」を瞬時にストレスなくイメージ通りに「表現」でき、新たなアイデアの「創造」や「記憶」に効果的なことがわかった。

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「マインドマップを活用した表現力・発想力の実験」と「言語習得を利用した紙とタブレットの「記憶」の実験」
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 マルマンは2023年9月13日、「紙に書くこと×創造力の関係性」をテーマに行った実験結果を発表した。紙に書くことは「発想」を瞬時にストレスなくイメージ通りに「表現」でき、新たなアイデアの「創造」や「記憶」に効果的なことがわかった。

 マルマンは、創業以来「紙」にこだわり続け、「Creative Support Company」としてすべての人を創造的にするサービスの提供を目指す、文具製造・販売会社。デジタル化が進む昨今において、「紙」を使うことの重要性や「書くこと」が「創造力」に繋がることを証明したいという想いから、東京外国語大学大学院総合国際学研究院 岡田昭人教授の監修のもと、「紙に書くこと×創造力の関係性」をテーマに、2つの実験を実施した。

 1つ目は、マインドマップを活用した表現力・発想力の実験。調査対象者に、「マインドマップ」を紙・タブレット・PCの各ツールで作成してもらい、それぞれの使いやすさやの比較や、作成によるメンタル(感情)の観点を検証した。参加者は各ツール学生10名で、テーマは「自国の食を世界に広げるには」とした。

 2つ目は、言語習得を利用した紙とタブレットの「記憶」の実験。日本学生が親しみのない言語を習得するプロセスに焦点を置き、所定の時間内で紙・タブレット・PCの各ツールを用いて言語を暗記してもらい、それぞれの「記憶力」の違いを検証した。参加者は各ツール10名で、覚える言語は「モンゴル語」とした。

 紙を使ってマインドマップを作成した学生はイメージ通りに書くことができた、アイデアを有効的かつ整理することができたと回答。2つの実験参加者ともに、紙を使って作業することは動作・心理的にストレスフリーであると回答している。

 言語習得の実験参加者は、「紙は思考のプロセスが見えやすい。書いた紙を見返すとその方法と共に感覚も思い出せると感じた。紙に書くよりもタブレットに書く方が書いている、勉強しているという実感がわかなかった。書いた箇所がわからなくなってしまうのがストレスに感じた。簡単に消せてしまう分、たくさん書いても達成感がなかった。」と感想をのべている。

 2つの実験から、紙に書くことは、「発想」を瞬時にストレスなくイメージ通りに「表現」できることが検証された。さらに、紙を通して整理した物事を目視することで、「論理的」に整理するように意識が向くことや、「記憶」に効果的と証明され、紙に書くことが創造力を養うことに有効であると示唆されるとしている。

《中川和佳》

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