【高校受験2025】岩手県立高、推薦入試を廃止…特色入試へ移行

 岩手県立高校の入試制度は、2023年度の中学2年生が対象となる2025年度(令和7年度)入試以降で、「推薦入試」を廃止し、「特色入学者選抜」に移行する。入試日程は3月上旬の2日間での実施に変更。一般入試においても面接を廃止するなど制度改革が行われる。

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岩手県立高校、2025年度(令和7年度)入試制度変更
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 岩手県立高校の入試制度は、2023年度の中学2年生が対象となる2025年度(令和7年度)入試以降で、「推薦入試」を廃止し、「特色入学者選抜」に移行する。入試日程は3月上旬の2日間での実施に変更。一般入試においても面接を廃止するなど制度改革が行われる。

 2025年度以降の岩手県立高校の入試では、現行の制度からおもに3つの改善が行われる。

 1つ目は、推薦入試の特色入学者選抜(特色入試)移行。特色入学者選抜(特色入試)では、推薦入試で必要となる部活動などの実績や、中学校長の推薦が不要となる。検査は、調査書・志願理由書のほか、面接、小論文、作文、実技、口頭試問、プレゼンテーションなどの中から1~2項目を実施し、受検生が日常的な学習や活動で身に付けた多様な資質・能力について評価する。募集定員は、普通科および普通・理数科は定員の10%以内(体育、芸術に関する学系は50%以内)。このほかの学科は定員の20%以内。

 2つ目は、入試日程の変更。現行制度では1月下旬に推薦入試、3月上旬に一般入試を実施しているが、2025年度以降は、一般入試と特色入試を3月上旬の2日間に実施する。名称は「一次募集(一般入学者選抜、特色入学者選抜)」として、出願、合否判定、合格者発表もあわせて行われる。

 3つ目は、一般入試の選抜方法の見直し。2025年度以降は、「学力検査:調査書等」の比率は各高校が決定し、面接は各高校が必要に応じて実施する。また、各高校の判断により学校独自検査を実施することができる。これにともない、配点は、学力検査500点(国語、数学、社会、英語、理科の5教科)、調査書500点(中学1~3年の9教科評定)、学校独自検査0~100点(面接、小論文、作文、実技の中から1~2項目)に変更となる。

 岩手県教育委員会は今回の入試制度改善について、生徒の自主的・自発的な部活動や多様な活動の状況と、少子化にともなう志願倍率の低下などに対応すること。また生徒ひとりひとりの適切な高校選択と各高校の魅力化や特色化を一層進めることが狙いだとしている。岩手県のWebサイトでは、2025年度以降の県立高校入試の関連資料や説明動画を公開している。

《川端珠紀》

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