埼玉県議会自由民主党議員団は2023年10月10日、県民らに趣旨が十分に理解されていないと判断し「虐待禁止条例の一部を改正する条例（案）」を取り下げるとした声明を発表した。
虐待禁止条例の一部を改正する条例案は、自民党県議団「虐待禁止条例の一部改正検討プロジェクトチーム」が中心となり議案として提出。子供を放置している状況を再認識し、家庭での子育てオペレーションを一考頂く機会となるとの思いから提案したものとしている。
一方、オンライン上では「小学生だけで公園で遊びに行く」「児童が1人でおつかいに行く」などが条例で禁止される「放置」行為に含まれるとして、反対署名活動が活発化。change.org内の「10月13日可決予定！STOP！埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!」には、9万8,444人（10月11日午後2時30分時点）が署名。自民党県議団に対しても、多くの県民・団体らからさまざまな意見が寄せられていたという。
自民党県議団は、条例を運用するためには、その趣旨が十分に理解され、広く社会に受け入れられたうえで、社会全体として子供の安全を守るという機運につながることが重要であるとし、今回、10月10日付で議案を取り下げるとした内容の声明を発表した。
