神奈川県教育委員会は2023年10月24日、2022年度（令和4年度）公立高等学校等卒業者の進路の状況を公表した。全日制課程の卒業者数3万9,205人のうち、大学等進学者数は前年度（2021年度）比95人減の2万4,867人。前年度より進学者数自体は減ったものの、進学率で見ると前年度に比べ2.5ポイント上昇した。
「公立高等学校等卒業者の進路の状況」は、文部科学省が実施する「学校基本調査」と神奈川県が実施する「公立高等学校等生徒の異動および進路に関する調査」の結果をもとに、県内の公立高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部を2023年3月に卒業した者の進路状況をまとめたもの。
集計対象は、県内公立高等学校の全日制149校、定時制27校、通信制2校、県内公立中等教育学校後期課程2校、県内公立特別支援学校高等部46校。調査期日は2023年5月1日。
全日制課程の卒業者総数は前年度比1,799人減の3万9,205人。このうち、大学等進学者数は前年度比95人減の2万4,867人、専修学校（専門課程）進学者は前年度比877人減の7,386人、就職者数（就職のみ）は前年度比386人減の3,288人だった。卒業者総数に対する構成比では、大学等進学者が63.4％と前年度を2.5ポイントも上回り、大学等進学率の上昇にさらに拍車をかける結果となった。
大学等進学者の内訳は、大学（学部）が前年度比150人増の2万3,686人、短期大学（本科）が前年度比246人減の1,127人。予備校通学者等を含む大学等進学準備中の者は、前年度比223人減の2,294人で、卒業者総数に占める割合は5.9％（前年度比0.2ポイント減）。
学科別の進路状況をみると、大学等進学者は普通科が68.8％、専門学科が33.8％、総合学科が50.3％。就職者（就職のみ）は普通科が4.5％、専門学科が34.4％、総合学科が6.8％であった。
2022年度公立高等学校等卒業者の進路の状況をまとめた集計結果（概要と統計表）は、神奈川県Webサイトで公開している。
