ボランティアの興味や参加経験、幸福度の高さに関連…学生調査

 日本財団ボランティアセンターは、ボランティアに関する意識調査を実施し、2023年11月10日結果を公開した。学生のボランティア参加はコロナ禍以前の水準に戻っており、ボランティアの興味や参加経験があることが、幸福度に影響していることが明らかになった。

生活・健康 大学生
全国学生1万人アンケート~ボランティアに関する意識調査2023~
  • 全国学生1万人アンケート~ボランティアに関する意識調査2023~
  • ボランティアへの興味・参加経験と幸福度
  • 過去1年間のボランティア活動の有無
  • 必要だと思うボランティアサポートの内容
  • 参加したボランティア活動から得られたこと
  • 学生時代に力を入れていること/入れたこと(ガクチカ)
  • ボランティア活動

 日本財団ボランティアセンターは、ボランティアに関する意識調査を実施し、2023年11月10日結果を公開した。学生のボランティア参加はコロナ禍以前の水準に戻っており、ボランティアの興味や参加経験があることが、幸福度に影響していることが明らかになった。

 「全国学生1万人アンケート~ボランティアに関する意識調査~」は、若い世代のボランティア活動に対する意識調査を行い、ボランティア活動への関心、活動したことのある分野などを調査し、今後のボランティア支援の参考とするもの。2017年に初めて実施し、今回は6年ぶり2回目となる。調査は2023年10月6日から11日にかけて、18歳から26歳の大学生、大学院生、短期大学生、専門学校生、高等専門学校生を対象に、スマートフォンSNSアプリを利用して行った。前回2017年の調査結果との比較のため、有効回答数1万519人からランダムサンプリングにて1万人に調整。

 過去1年間にボランティアに参加した学生は24.7%で、前回2017年の調査結果と大きな変動がないため、学生のボランティア参加は、コロナ禍以前の状態に戻っていると言えそうだ。また、過去1年間にボランティアに参加しなかった学生75.3%のうち、57.5%がボランティア活動への参加を希望しており、活動に参加していない学生も半数以上が参加を希望していることがわかった。

 必要だと思うボランティアサポートの内容について、最多は「交通費の補助」68.1%、ついで「宿泊費の補助」66.6%、「食事の提供」64.5%となった。交通費、宿泊費の補助、食事の提供へのニーズが高いことがわかった。また、参加したボランティア活動から得られたこととして、もっとも多いのは「さまざまな人との交流ができた」59.4%、ついで「人の役に立てた」56.1%、「新しい体験ができた」51.3%となった。交流や貢献に対しては、半数以上の学生が得られたと回答している。

 学生時代に力を入れていること/入れたこと(ガクチカ)として「ボランティア」を選択した学生は2.5%と少ないが、そのうち85.6%が過去1年間にボランティア活動に参加していることがわかった。また、幸福度についての調査で7点以上をつけた割合が「ボランティアへの興味あり、活動あり」では70.7%に対し、「ボランティアへの興味なし、活動なし」では64.2%で、ボランティアへの興味や参加経験があるほど、幸福度が高い傾向にあることが示される結果となった。

《中川和佳》

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