マイナビが運営するティーンのマーケティングやリサーチを行う「マイナビティーンズラボ」は2023年11月15日、「2023年10代女子が選ぶトレンドランキング」を発表した。ヒト部門の1位は「ちょんまげ小僧」、コトバ部門の1位は「なぁぜなぁぜ」がランクインした。
「2023年10代女子が選ぶトレンドランキング」は、2023年に流行した「ヒト・コト・モノ・コトバ・ウタ」の5ジャンルについて調査し集計したもの。2023年9月14日から10月4日にかけて、マイナビティーンズメンバー78名よりフリーアンサーで抽出したワードの中から、JK編集部が5つのジャンルごとに30項目をピックアップ。その中からマイナビティーンズ会員と外部調査会社のパネルに複数選択式アンケートを実施した。有効回答数は、13～19歳の女性658名。
ヒト部門の1位はメンバー全員が中学生の6人組YouTuberグループ「ちょんまげ小僧（31.8%）」。コトバ部門でもランクインした「ひき肉です！」の挨拶がSNSで流行した。2位は9人組アイドルグループ「Snow Man」のメンバー「目黒蓮（26.3%）」。2022年大ヒットとなったドラマ「silent」の出演をきっかけに俳優としても才能を開花。3位は韓国の5人組ガールグループ「NewJeans（19.6％）」。ウタ部門4位にも楽曲「OMG」がランクインするなど、新曲がリリースされるたびに話題となっている。
コトバ部門の1位は「なぁぜなぁぜ（56.5%）」。女性アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」の楽曲「ハピチョコ」の曲中にあるセリフ「なぁになぁに」から派生してできた。TikTokを起点に多くのインフルエンサーがSNSで動画を投稿して流行した。2位は「ひき肉です（54.4%）」。ヒト部門で1位となったYouTuberグループ「ちょんまげ小僧」のメンバー「ひき肉」が動画冒頭で行う独特なあいさつ。3位は「蛇化（24.6%）」。上半期のコトバ部門で1位だった「蛙化現象」から派生して、インフルエンサーがTikTokに投稿したことで生まれた。
モノ部門の1位は「ちいかわ（47.9%）」。なんか小さくてかわいいやつ、通称「ちいかわ」。2022年のコトバ部門に「ちいかわ構文」（ちいかわの世界で使われる独特な言い回しの文章やセリフを指す）がランクインするなど、10代女子の間で大人気となったキャラクターが1位に輝いた。2位は「おぱんちゅうさぎ（47.3%）」。上半期に続き、今回のランキングでも2位を獲得。ゆるくてかわいいキャラクターと、シュールで少しかわいそうな哀愁漂う姿が人気となった。3位は「BeReal.（28.1%）」。2020年にフランスでリリースされたSNSが、2023年に入り10代女子の間で流行した。
コト部門の1位は「MBTI 診断（45.6%）」。16種類のタイプから自分の性格がわかる性格診断テストで、2021年に韓国アイドルをきっかけに流行したが、内容が新しくなったことで再注目された。2位は「推しの子（36.6%）」。2023年4月にアニメ化され、主題歌であるYOASOBIの「アイドル」は、ウタ部門で1位にランクイン。3位は人気恋愛コミックのドラマ化「王様に捧ぐ薬指（22.2%）」となった。
ウタ部門の1位はYOASOBIの「アイドル」（43.9%）。コト部門2位にランクインした「推しの子」のアニメのオープニング曲で、アニメを見ていなくても誰もが知っている大ヒット曲となった。2位は新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」（28.6%）。上半期「コト部門」で3位となったオトナブルーが今回もランクイン。曲中で披露される独特な首フリダンスはTikTokでも大流行した。3位はヒト部門でも4位となった「あの／ano」が歌う「ちゅ、多様性。」（16.1%）。テレビアニメ「チェンソーマン」のエンディングとしても話題になった。
マイナビティーンズラボは、「2023年のトレンドランキングは、引き続き『TikTok』の影響が大きい結果となった。音楽については『TikTokの音源で聞いたことがある』、ドラマについては『TikTokのおすすめに出てきて知った』といった声が多く、10代女子の間ではトレンド情報の起点はTikTokであり、そこから気になったものを調べる流れとなっているようだ。また、今回は『ゆるくてかわいい』がコンセプトのキャラクターが多くランクイン。キャラクターグッズを学生カバンやスマホに着けているという声が印象的だった」としている。
