【大学受験2024】児童養護施設の生徒に受験料を支援、応募は2月末まで…JASSO

 日本学生支援機構は2023年12月26日、社会的養護のもとで育った高校生の大学進学を支援する「児童養護施設等の生徒への受験料等支援」の12月15日時点の申請状況について発表した。支援人数は544名で1億880万円。引き続き2024年2月末まで申請を受付中。

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 日本学生支援機構は2023年12月26日、社会的養護のもとで育った高校生の大学進学を支援する「児童養護施設等の生徒への受験料等支援」の12月15日時点の申請状況について発表した。支援人数は544名で1億880万円。引き続き2024年2月末まで申請を受付中。

 日本学生支援機構(JASSO)は、社会的養護のもとで育った生徒が大学などへの進学をあきらめることのないようにするため、寄せられた寄附金を活用し、2023年度より受験に要する諸費用を支援する「児童養護施設等の生徒への受験料等支援」を実施している。支援対象の児童養護施設等とは、児童養護施設のほか、児童自立支援施設、児童心理治療施設、自立援助ホーム、里親、ファミリーホーム。

 支援対象者の要件は、「支援対象施設に在籍する2024年3月末に高等学校(本科)等の卒業予定者(同月末において卒業後2年以内の者を含む)」「大学等への進学を希望し、大学等を受験する者」「申請時点において就職の内定を受けていない者」の3要件をすべて満たす者。なお、高等学校(本科)等には、文部科学大臣により指定された専修学校の高等課程など、卒業・修了により大学入学資格が得られる施設を含む。

 進学希望者に対する支援金は、1人あたり年間20万円。大学などの受験料、交通費、宿泊費などの受験に要する諸費用にあてることができ、受験してもなお、残金が生じた分は修学に係る費用にあてるなど、進学に向けた準備に活用できるとしている。また、受験の合否は問わず、受験した後でも申請可能。

 受付を開始した5月8日から12月15日までの申請に基づく支援実績は、施設数が340、支援人数が544名。内訳は、児童養護施設が185施設、支援人数367名、児童心理治療施設が1施設、支援人数1、自立援助ホームが38施設、支援人数54名、里親の数77、支援人数78、ファミリーホームが39施設、支援人数44。支援金額は、総額1億880万円だという。

 申請は引き続き受け付けており、締切りは2024年2月29日(必着)。3月29日は、受領報告書の提出期限となっている。なお、「児童養護施設等の生徒への受験料等支援」は2024年度も継続して実施するとしている。

 申請は、要件を満たす者が在籍する児童養護施設などの長または養育者から、申請書類などを日本学生支援機構へ提出する。

《いろは》

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