【高校受験2024】神奈川県公立入試<数学>講評…大問ごとの出題数や配点に変化

 令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。(公式動画あり)

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【高校受験2024】神奈川県公立入試<数学>講評
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 2024年2月14日(水)、令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜「数学」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<数学>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 全体的な構成、出題傾向は大きく変化はしてはいないが、大問ごとの出題数や配点に変化があった。図形を中心に補助線を利用するものが多く難易度が高い問題もあるが、平均点としては例年通りになるだろう。

 問1の計算では昨年と難易度や設問数、配点に大きな変化はなかった。

 問2の小問集合では球が久しぶりに出題された。

 問3の(ア)(ii)は、図形の性質から関係式を立てて角度を求める問題であった。(イ)は、昨年度に引き続き、与えられた資料を読み取る問題であった。(i)は、箱ひげ図を選択する問題、(ii)では正誤問題が出題され、計算処理に工夫しながら判断できたかによって差が生まれたであろう。(ウ)は、補助線を加えてできる正三角形を利用して解く、難易度の高い問題であった。(エ)は、食塩水を題材とした方程式を利用する問題であった。複雑な条件を正確に読み取り、食塩について立式することが必要であった。

 問4の関数(ウ)は、2つの三角形の面積の比に関する問題で、例年のような複雑な計算処理を必要とはしないが、等積変形を利用するなどの工夫が必要であった。

 問5の確率は、2つのさいころの出た目の数に応じた操作に従い、カードを取り除いていく問題であった。正しく数えあげることが必要で、操作方法が理解できていれば解きやすい問題であった。

 問6の空間図形は、三角すいの展開図が出題され、小問数が昨年より1問減少した。(イ)は、与えられた展開図を使用せず、線を含む平面を組みわせた展開図を描く必要があり、補助線も利用して求めることから、難易度の高い問題だった。

 学年・単元に偏りなく出題されているため、今後は教科書の巻末問題、神奈川県の学力検査や追検査をはじめ、全国都道府県の入試問題など、様々な出題傾向の問題に触れておきたい。

【令和6年度 神奈川県公立高校入試】数学 講評
【令和6年度 神奈川県公立高校入試】数学 「この一問!」解説

 このレポートは令和6年2月14日(水)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教材開発部 数学科 責任者 藤森 正雄氏)

《編集部》

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