【高校受験2024】神奈川県公立入試<英語>講評…やや難化

 令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「英語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。(公式動画あり)

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【高校受験2024】神奈川県公立入試<英語>講評
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 2024年2月14日(水)、令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜「英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<英語>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 大問8題からなる構成で、配点・設問数にも変化はなかった。ただ、誤答となる選択肢に様々な工夫がされているため、即座に正答を選ぶことができないものが多かった。長文問題を解くことに十分な時間をかけることができなかった受験生も多かったことが予想される。難易度はやや難化と考えられる。

 問1:リスニング問題。単なる英語の聞き取りではなく、設問に応じた判断力が問われる内容。

 問2:英単語を補充する選択問題。前後の文脈を正確にとらえる必要がある。

 問3:空所を補う文法問題。(エ)前置詞を問う問題。前置詞のコアイメージを正確に理解している必要がある。和訳だけで判断しようとすると誤答となる良問であった。

 問4:並べ替え問題。(ウ)頻出の後置修飾の問題だが難易度は高い。

 問5:英作文問題。例年と比較すると作りやすい英作文だったのではないか。

 問6:読解問題。環境問題に関する文章。語数は昨年度と同程度の約600語。(ウ)内容一致問題では、本文内容と選択肢の内容の言い換えを正確に理解できる必要があった。

 問7:資料を使った読解問題。語数は合計約500語程度で、昨年度と比較して語数が増加。(イ)ポスターは記事内容を要約したもののため、必要な情報を把握した上で読み進めると効果的。大学入学共通テストを意識した問題となっている。

 問8:対話文読解問題。語数は昨年度と同程度の約700語。(ウ)内容一致問題では、1つ目の選択肢の正答となる根拠がすぐに出てこないため、正誤を判断することに時間がかかる。

 文法問題も含めすべての問題において、断片的な情報で解くのではなく、文脈を正確に捉える必要がある。自ら考え、書かれている内容を自分ごととして捉えるような能動的読解姿勢が問われている。

【令和6年度 神奈川県公立高校入試】英語 講評
【令和6年度 神奈川県公立高校入試】英語「この一問!」解説

 このレポートは令和6年2月14日(水)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教材開発部 英語科 責任者 神谷漠氏)

《編集部》

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