【高校受験2024】神奈川県公立入試<理科>講評…大問ごとの出題数に変化

 令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「理科」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。(公式動画あり)

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【高校受験2024】神奈川県公立入試<理科>講評
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 2024年2月14日(水)、令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<理科>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 全体的な構成、出題傾向は大きく変化はしてはいないが、大問ごとの出題数に変化があった。難易度としては依然として高いが、昨年度まで4問あった完答問題がなくなり、それぞれに配点が設定された影響で昨年度よりも平均点は上がると言える。

 物理分野の小問集合である問1では、(ア)でプリズム、(イ)で輪軸と見慣れない題材が出題され戸惑った生徒も多かったかもしれない。(ア)は光の屈折、(イ)は仕事の原理を元に思考する問題であった。

 地学分野の小問集合である問4では(ア)の地層の成り立ちの問題が難解であった。土砂の堆積の様子から堆積した順番を把握し、しゅう曲した向きまでを思考することが求められた。

 物理分野である問5は音と磁界の単元の組み合わせの出題であった。(ア)はコイルにはたらく力の向きについての発問で、問題文の条件を把握して解答する必要があった。(イ)では磁界の向きと電子てんびんの示す値の関係性を表から読み取る問題であった。

 生物分野である問7は遺伝の法則の内容が出題された。(エ)では毛色と毛の長さに関する形質についての遺伝の法則が問われ、2種類の形質の遺伝の組み合わせを同時に表に書く作業が必要であった。

 地学分野である問8は天気の前線の内容が出題された。(イ)の水蒸気量を多い順に並べる問題では、図から気温と湿度を把握することで答えを求められる問題であった。(ウ)では前線が通過した時間が問われ、図の湿度と気温の変化の特徴から前線の通過を把握する必要があった。(エ)では寒冷前線の位置について問われ、横浜、大阪、熊本の3地点の風向から類推する問題であった。

 今後の対策としては、問題を解くために必要な情報を問題文から素早く読み取る力を養いたい。教科書内容の知識を理解するだけに留まらず、グラフや図が何を意味しているのかまでを考察し、理解する必要がある。

【令和6年度 神奈川県公立高校入試】理科 講評
【令和6年度 神奈川県公立高校入試】理科 「この一問!」解説

 このレポートは令和6年2月14日(水)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教材開発部 理科科 責任者者 國吉 正人氏)

《編集部》

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