【高校受験2024】神奈川県公立入試<社会>講評…やや難化

 令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「社会」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。(公式動画あり)

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【高校受験2024】神奈川県公立入試<社会>講評
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 2024年2月14日(水)、令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<社会>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 昨年度と比べて難易度はやや難化したと言える。問題数は昨年度より1問多い34問。また、昨年度にはない9択の問題が1問出題された。

 問1・問2の地理は、基本的な知識を問う問題とともに、資料を読み取る問題も多く出題された。特徴的だったのは、問1(オ)の問題。知識としては正しい選択肢が並び、問われている内容に沿ったものを正しく選ぶ判断力が求められた。

 問3・問4の歴史は、地理・公民内容との融合問題が見られた。知識だけでなく、体系的な理解が必要とされる問題が多かった。問3(エ)の日本と世界のできごとを関連付ける問題では、世界史の年代に関する正しい理解が求められた。問4(エ)は公民内容の融合問題で9択の問題であった。語句の判断は難しくないが、資料の読み取りにおいては紛らわしい選択肢があり、受験生は苦しんだことだろう。

 問5・問6の公民は、正確な知識が定着していることが求められる問題が多く見られた。問5(ア)は、比較的見慣れた経済の循環の模式図であるが、この模式図に入ることが少ない「間接税」の説明が選択肢中にあることが判断を難しくした。また、問6(オ)では、資料を読解するだけではなく、長い選択肢の内容も正しく読み取る力が要求された。

 問7は、昨年度と同様、地理・歴史・公民の融合問題が出題された。最後の読み取り問題は4つの資料を丁寧に読み解いて資料中の語句を言い換える必要があり、最後まで集中力を切らさずに解ききれたかが鍵となった。

 全体を通して、単純な知識で正答を判断をするのではなく、設問の要求に正しく答えた選択肢を選ぶ判断力が求められた。また、資料読み取りの問題においては、情報を取りこぼしなく把握し、かつ自分の知識と組み合わせて正確に解く力が求められた。このような問題は近年増加しているため、過去問をくり返し解いてトレーニングするのが良いだろう。

【令和6年度 神奈川県公立高校入試】社会 講評
【令和6年度 神奈川県公立高校入試】社会 「この一問!」解説

 このレポートは令和6年2月14日(水)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教材開発部 社会科 責任者 吉田 博一氏)

《編集部》

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