【高校受験2024】東京都立高校入試<数学>講評…「箱ひげ図」初めて出題

 2024年度(令和6年度)東京都立高等学校入学者選抜の学力検査が、2024年2月21日(水)に実施された。SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「数学」(共通問題)の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と進学指導重点校の自校作成問題についても同様に掲載する。

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高校受験2024】東京都立高校入試<数学>講評
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 2024年度(令和6年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、2024年2月21日(水)に実施された。東京都教育委員会が2月14日に発表した最終応募状況によると、全日制は3万343人の募集人員に対して4万2,017人が志願し、最終応募倍率は1.38倍だった。

 リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「数学」(共通問題)の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と進学指導重点校(7校)の自校作成問題についても同様に掲載する。

<数学・共通問題>講評
(SAPIX中学部 提供)

1.小問集合

 〔問1〕から〔問6〕までは計算問題、〔問7〕は箱ひげ図、〔問8〕は円と角度、〔問9〕は作図の9問からなる小問集合でした。箱ひげ図は初めての出題ですが、内容は基本的です。いずれも例年通りの難度でした。

2.文章題

 例年通り、『先生が示した問題』をもとにして生徒が問題を作ったという設定でした。平行移動した図形の面積を調べる問題で、〔問1〕は条件を正しく理解すれば難しくありません。〔問2〕の証明問題も線分の長さを文字で表すことさえできれば立式自体はしやすかったと思われますので、丁寧に記述したいところです。

3.二次関数

 放物線上の点によってできる直線や図形の面積についての問題でした。〔問1〕〔問2〕は、東京都立校では頻出の問題なので、確実に正解したいところです。〔問3〕は座標を文字で表し、面積について立式する過程がやや複雑だったため、少し戸惑った受検生もいたことでしょう。

4.平面図形

 長方形の辺上の点を結んでできる図形についての問題でした。〔問1〕の角度、〔問2〕(1)の証明問題は、例年通りの難度なので落ち着いて対応したいところです。〔問2〕(2)は、複数の相似に注目し、やや複雑な比を処理する必要があるため、ミスなく解き進められたかどうかで差がついたことでしょう。

5.空間図形

 三角柱の辺上の点と頂点を結んでできる図形についての問題でした。〔問1〕は平面と直線の位置関係を正しく把握する必要がありました。〔問2〕の立体の体積は、底面と高さの把握が必要ですが、例年と比べて比較的捉えやすかったので対応できた受検生も多かったと思われます。


 このレポートは、2024年2月22日(木)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

協力:SAPIX中学部

《編集部》

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