【高校受験2025】岡山県立高入試「フレックス制」岡山御津高校に導入

 岡山県教育委員会は2024年3月12日、2025年度(令和7年度)岡山県立高等学校入学者選抜で、岡山御津高校に不登校経験者を対象とした「フレックス制」を導入すると発表した。

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フレックス制に係る入学者選抜
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 岡山県教育委員会は2024年3月12日、2025年度(令和7年度)岡山県立高等学校入学者選抜で、岡山御津高校に不登校経験者を対象とした「フレックス制」を導入すると発表した。

 岡山県教育委員会は県内の不登校経験者が増加していることを受け、今回「フレックス制」の導入を決定。多様な学習ニーズに対応する1つの手段として、全日制高校に在籍したまま、一部の科目を他校の通信制課程で単位修得できる制度を活用することで、不登校経験者が全日制高校を卒業しやすくなる仕組みを取り入れる。

 フレックス制に係る入学者選抜は、2025年度入試より、岡山御津高校キャリアデザイン科で導入。対象者は不登校である者(校内教育支援センターや教育支援センターなどに通室する者を含む)。募集人数は、岡山御津高校の募集定員の20%を上限とする。

 試験は、特別入学者選抜と同日に実施。ただし、2日のうち、いずれか1日で実施するという。なお、フレックス制に係る入学者選抜を第1志望とした場合、特別入学者選抜を第2志望にできる。その場合は、特別入学者選抜の学力検査の受検が必須となる。選抜においては、志望理由書と面接を選抜資料とし、調査書は参考資料として活用。受検を希望する場合は、事前の学校説明会への参加が必須となる。

 岡山御津高校では今後、2024年度中に校内に県内中学生を対象とした教育支援センターを設置し、他校からの転学要件を緩和。フレックス制に係る入学者選抜の入学において、希望する生徒が登校し通信教育に係る質問や学習支援などを受けられるよう体制を構築するとしている。

 このほか、岡山県教育委員会は2025年度入試において、烏城高校普通科夜間部の「一般入学者選抜(第II期)」を廃止し、現行の一般入学者選抜(第I期)で実施することを公表。これにともない、一般入学者選抜(第I期)は、「一般入学者選抜」へ名称をあらためるとしている。

《川端珠紀》

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