1年目で会社を辞めたい人約6割、初年度年収は低い

 「ABEMA」にて新卒採用番組「キャリアドラフト」を放送している絆ホールディングスは2024年3月25日、「就活事情調査」の結果を公開した。企業選びで重視したものの、入社後は給料が少ないことを後悔し、3人に1人は高収入が見込めるチャンスがあれば挑戦したいと考えていることがわかった。

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会社を辞めたいと思ったことはある?/初年度の希望年収
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 「ABEMA」にて新卒採用番組「キャリアドラフト」を放送している絆ホールディングスは2024年3月25日、「就活事情調査」の結果を公開した。企業選びで重視したものの、入社後は給料が少ないことを後悔し、3人に1人は高収入が見込めるチャンスがあれば挑戦したいと考えていることがわかった。

 「就活事情調査」は2024年2月16日から20日、全国の就活生から社会人1年目までの男女500名を対象にインターネットで実施した。対象者の内訳は2024年に就活中(就活する予定)の学生166名、すでに内定が決まっている学生166名、社会人1年目168名。

 志望している(していた)業界の男女別ランキングは、男性は1位「メーカー(36.8%)」、2位「IT・通信(20.0%)」、3位「官公庁・公社・団体(17.2%)」、女性は1位「医療・福祉(27.6%)」、2位「メーカー(20.0%)」、3位「官公庁・公社・団体(14.4%)」となった。男女ともに「メーカー」「官公庁・公社・団体」が人気な一方で、男性は「IT・通信」、女性は「医療・福祉」がトップ3にランクインしている。

 就職先の選び方は、雇用や福利厚生の安定を求める「安定志向型」79.6%、個人のスキルアップを求める「上昇志向型」20.4%となった。企業選び重視していたポイントの最多は「給料(58.4%)」、ついで「業務内容(53.2%)」、「福利厚生(40.0%)」と続く。

 内定者と社会人1年目を対象に、就活中の後悔について聞いたところ、約6割の人が「後悔がある(59.3%)」と回答。理由として、「大学生活を有意義に過ごすべきだった(31.3%)」「自己分析が不十分だった(29.3%)」「業界を絞りすぎていた(29.3%)」などが票を集めた。

 社会人1年目を対象に、今の会社に入社して後悔があったかを聞くと、「後悔がある(66.1%)」と答えた人は6割以上。理由として、最多は「給料が少ない(34.2%)」で、「残業が多い(29.7%)」、「業務内容がイメージと違った(21.6%)」と続く。「とてもある(22.0%)」と「ある(35.7%)」をあわせて、約6割が会社を辞めたいと思ったことがあると回答している。その理由の最多は男女ともに「給料が少ない(男性40.5%、女性34.5%)」となった。次に、男性は「残業が多い(21.4%)」、女性は「業務内容が向いていない(29.1%)」が続く。これらが仕事に対するモチベーションに影響していることがわかる。

 そこで、初年度の希望年収を聞くと、最多は「300万円以上~350万円未満(21.2%)」となった。男女別では、男性は「300万円以上~350万円未満(25.2%)」、女性は「200万円以上~250万円未満(24.0%)」が最多となり、希望年収に男女差があることもわかった。次に、内定者と社会人1年目を対象に、実際の初年度年収がいくらかを尋ねると、「200万円以上~250万円未満(25.1%)」がもっとも多い結果になった。希望していた「300万円以上~350万円未満」をもらう人は16.5%にとどまった。

 自分の能力・経験に対して、この初年度年収が妥当だと思うかを尋ねると、約3人に1人が「少し低い(23.4%)」、「低すぎる(10.5%)」と回答した。初年度年収は「400万円以上」から高いと感じる人が多くなる傾向がみられた。

 最後に、もし新卒1年目から高収入が見込めるチャンスがあれば、挑戦したいと思うか聞いたところ、「そう思う(32.0%)」、「どちらかといえばそう思う(37.2%)」が約7割を占め、転職に前向きな人が多いことがわかった。

《中川和佳》

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