港区立みなと科学館は、2024年12月11日から2025年2月24日までの67日間、冬の企画展「水でつながる生命のものがたり」を開催する。同展は、地球上の水と生命の関係を多角的に探る内容で、パネル展示や模型、映像を通じて来館者にわかりやすく解説する。
この企画展の目的は、水の重要性やその保全について理解を深めることにある。地球の表面の約71%を占める水は、生命の誕生や進化において欠かせない要素である。しかし、現在の人間の生活は水環境にさまざまな影響を与えており、その問題を解決するための取組みが求められている。企画展では、こうした背景を踏まえ、水と生命のつながりを4つのエピソードに分けて紹介する。
プロローグ「地球の水」では、水の基本的な情報をパネルで紹介し、地球の表面が3分の2水で覆われていることを大型地球儀で視覚的に示す。エピソード1「水と生きもの」では、生命の進化の軌跡を大型の生命誌絵巻で伝え、日本の水環境の豊かさを紹介する。
エピソード2「水とわたしたち」では、生活排水や海ごみ、外来種問題などの水に関する問題を解説し、来館者に考えるきっかけを提供する。エピローグ「守りたい!日本の水」では、来場者が水資源の保全について考える機会を提供し、具体的な行動を促す。
また、企画展の期間中には、関連イベントとして「テーブルサイエンス」と「釣り体験コーナー」が毎日開催される。これらのイベントでは、海の生きもののつながりや外来種問題について、クイズや工作、釣り体験を通じて学ぶことができる。
港区立みなと科学館の冬の企画展は、子供から大人まで幅広い層に水の重要性を伝える貴重な機会となる。水資源の有限性を理解し、未来に向けて何ができるかを考えるきっかけを提供する。
◆冬の企画展「水でつながる生命のものがたり」
日程:2024年12月11日(水)~2025年2月24日(月・振休)
※2024年12月29日(日)~2025年1月3日(金)、1月14日(火)、15日(水)、2月10日(月)は休館
会場:港区立みなと科学館 多目的ロビー
参加費:施設内は入場無料