2025年2月14日(金)、令和7年度(2025年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。神奈川県教育委員会が2025年2月7日に発表した一般募集共通選抜などの志願変更締切時志願状況によると、全日制課程の募集人員3万9,395人に対し4万6,075人が志願し、確定平均競争率は1.17倍だった。
リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和7年度(2025年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。
<理科>講評
(湘南ゼミナール 提供)
全体の大問構成や問題数に例年と変化なく、全学年からバランス良く出題された。平均点は昨年より低くなると考えられる。内容は、例年ほど複雑な問題の条件ではなく、取組みやすかったと感じた受験生も多かったかもしれないが、全般的に知識問題は細かい部分まで問われ、思考問題においては、問題文の条件をつかんだうえで回答できたかが重要であった。
問1:物理の小問集合。(ア)の凸レンズの問題は、光の屈折の原理の理解が求められる問題で難易度が高かった。
問2:化学の小問集合。(ア)の密度についての問いで、質量と体積の関係性を問題文から読み取ることが求められた。
問3:生物の小問集合。知識中心の問題だが、(ウ)の血液の成分のはたらきの正確な知識がないと戸惑いがあったかもしれない。
問4:地学の小問集合。(ウ)の太陽の年周運動の問題は、問題文の「1年の間」を読みとれたかどうかがポイントだった。
問5:運動とエネルギーからの出題。(オ)のコースの形状の問題は、表2の速さが増加する割合が変化するという条件から、曲線の形状をしていることに結びつけられるかという部分が難解だったのではないかと思われる。
問6:化学変化からの出題。(ウ)の二酸化炭素が発生する質量が最大になる組み合わせを求める問題の難易度が高く、他の小問で得点を重ねることが重要である。
問7:環境分野からの出題。(イ)で対照実験の問題が今年も出題された。普段から練習を積んでいれば、比較的解きやすい問題であった。
問8:地震分野からの出題。(エ)はP波、S波の速度と地震発生から何秒後に緊急地震速報が出されたのかを、ひとつひとつ情報を整理することで正解にたどり着ける問題であった。
今後の対策としては、問題を解くために必要な情報を、問題文から素早く正確に読み取る力を養いたい。教科書内容の知識を理解するだけに留まらず、グラフや図が何を意味しているのかまでを考察し、理解する必要がある。
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このレポートは令和7年2月14日(金)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教材開発部 理科科責任者 國吉 正人氏)