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【共通テスト2026】理科の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ

 2026年1月18日、2026年度(令和8年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)2日目「理科」が終了した。4予備校より提供を受け、理科(『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』)の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。

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理科の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ
  • 理科の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ

 2026年1月18日、2026年度(令和8年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)2日目「理科」が終了した。4予備校より提供を受け、理科(『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』)の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。

物理基礎

東進

 大問3題の構成で出題された。第3問がA・B問題にわかれたため、設定を読み取るための時間が昨年度より必要であった。昨年同様に実験結果から現象を考察させるような問題が多く出題されたが、教科書に記述されているような典型的な設定の実験が多く、また、設問数、マーク数ともに減少しているため第3問がA・B問題にわかれていても時間的に余裕のある出題であったといえる。第1問は小問集合であり、浮力、抵抗率、放射線に関する単位、波の性質からの出題であった。問3の放射線に関する単位は基本知識の確認程度の問題、それ以外は基本公式の定着度の確認程度の問題であったため、昨年度と比較して難度は下がったといえる。第2問は運動の法則から出題された。物体の運動を磁場の変化から読み取る問題であるが、ストロボ写真を利用した実験と同じアプローチで解ける問題であったため戸惑わずに解答できたのではないであろうか。第3問は熱とエネルギー、電気回路から出題された。知識問題は昨年とほぼ同じ内容を問うており、計算問題も基本的な問題だったため得点がとりやすかったのではないであろうか。B問題の実験の設定で少し戸惑った受験生がいると予想される。難易度はやや易化。

河合塾

 マーク数は昨年より1減少。第1問は小問集合で会話形式も見られた。第2問は磁石とスマートフォンを用いた台車の運動に関する実験問題で、グラフを読み取る力が必要。第3問は昨年と同じく熱と電気回路との融合問題で、波動分野の大問はなかった。

データネット

 「ウェーブ」という身近な体験から、波に関する基本量が問われた。スマートフォンに内蔵されたセンサーを用い、磁場の強さを読み取って台車の運動について考察する問題や、温度による抵抗値の変化を利用した物質の比熱を測定する装置や方法に関する探究的な問題が出題された。難易は昨年並。

代ゼミ

 例年通り基本問題が中心の出題であり、素直な問題が目立つが、数値計算がやや面倒で問題の読解量もやや増えた。また、昨年出題されなかった会話文を交えた問題が出題。昨年同様、数値を直接マークする問題は出題されなかった。第3問の出題テーマは昨年と変わらないが、AとBに分割されて出題された。

化学基礎

東進

 大問数は2題で、昨年と変化はなかった。設問数は13で、昨年よりも1つ増加した。マーク数は16で、昨年よりも3つ減少した。例年どおり、化学基礎の教科書の内容が偏りなく出題されていた。第1問は昨年と同様の小問集合形式であり、難易度は昨年と同程度であった。第2問は肥料を題材とした考察問題。計算問題としては質量パーセントの計算が必要とされた。難易度は昨年並み。

河合塾

 第1問は小問集合で化学基礎の全範囲から主に基本的な事項が出題された。第2問は肥料を題材とした総合問題で、物質の性質などに関する基本事項の確認とともに、グラフから必要な情報を読み取り、解法を組み立てていく力を問う問題が出題された。

データネット

 第1問では、同位体、酸化数、分子の極性、溶解度、電離度など小問集合形式で幅広く出題された。反応の量的関係の問題では、表の実験結果をもとに反応のようすを考える力が求められた。第2問では、肥料を題材に、含まれる元素や物質の性質、物質の含有率の計算問題などが出題された。難易は昨年並。

代ゼミ

 第1問は、問10の実験結果からの濃度範囲の考察がやや難しかったが、他は基本的な内容であった。第2問は肥料を題材とした出題で、多くは基本的な内容であったが、問2aは混合物の質量変化を見落としやすく、やや難しかった。

生物基礎

東進

 大問数は3問で、A・Bの2テーマ構成も昨年から変化はなかった。一方、設問数は15問、マーク数は16個と、いずれも昨年から1個ずつ減少した。出題形式は、空所補充、用語の組合せ、正誤判断が主体である。例年同様、特定の分野に偏ることなく、幅広い内容が出題された。出題内容は、第1問が「生物の特徴と遺伝情報」から生物の共通性・生物とエネルギー・遺伝情報とDNA、第2問が「ヒトのからだの仕組み」から体内の情報伝達と体内環境の維持・免疫、第3問が「生物の多様性と生態系の保全」から植生の遷移・生態系における生物間の関係である。全体を通して、昨年出題されていた「過不足なく含むものを選ぶ」形式は見られず、その点で解答しやすくなった。また、昨年と比べて比較的取り組みやすい考察問題が増加している。昨年に引き続き計算問題や会話文形式の問題も出題されたが、いずれも難度は高くない。第3問の問5の考察問題および、各大問に含まれる知識問題での正答率が、高得点につながるかどうかの分かれ目となるだろう。難易度は昨年よりやや易化。

河合塾

 教科書の三分野から1題ずつ出題され、第2問では免疫の問題が8年連続で出題された。実験結果に基づく考察問題が増加し、解答に時間を要するが、しっかりと問題文を読めば難しくはない。知識問題では詳細な内容が出題され、得点差がついたであろう。

データネット

 例年同様、3大問構成で幅広い分野から出題。基本的な知識や考察力がバランスよく問われた。新型コロナウイルス感染症を題材とした、日常に関連づけた出題もあった。今年も初見の資料を解釈する力が問われ、それが各大問でみられた。特に第3問問5では、初見の情報を複数組み合わせて考察する力が問われた。昨年よりやや難化。

代ゼミ

 教科書の基本的な知識や理解をもとに、実験や資料の内容を読み取って考える問題が中心である点は昨年の共通テストから変わっていない。しかし、読み取りやすい資料が多く、選択肢の数も例年より少なかったため、時間をかけて解く必要のある考察問題は減少し、昨年よりやや知識重視の出題であった。

地学基礎

東進

 第4問は自然災害について出題。津波観測システムについての出題があった。大問数・設問数・マーク数に変化はなかった。全体的な出題傾向も、2025年度と比べて大きな変更はなかった。地学知識を用いながらグラフや資料を読み解く形式が踏襲された。煩雑な問題はなく、問題文を正確に読めば解答できる問題であった。難易度は昨年並み。

河合塾

 今年も地学基礎の各分野から幅広く出題された。半数近くの問題で写真や観測データの図が使用され、それらの読み取りや解釈に基づいた思考力に重点を置いた出題となっている。知識問題では、細かい知識が必要な、解答しにくい問題が増加した。

データネット

 第1問では阿蘇山の火山噴出物、第4問では津波観測システムが題材となった。冷夏や土石流に関する問題もあり、災害に関する出題が多かった。第3問では太陽系の状況が現在と異なると仮定したときに起こることについての考察が求められた。図表と知識を組み合わせる傾向は昨年と同様で、難易は昨年並。

代ゼミ

 第1問の出題内容は地球分野のみからの出題になり、一昨年と同様の地球分野6題に戻った。単純な知識問題も見られたが地学基礎の知識からやや踏み込んだ内容を扱う考察問題も出題された。また、昨年は出題されなかった計算問題が2題出題された。

物理

東進

 昨年の共通テストと同じく大問数4題の出題。第1問は小問集合であり、波動、電磁気、力学、原子物理、熱力学の分野から出題された。第2問の出題分野は力学、第3問Aは熱力学、第3問Bは波動、第4問は電磁気であり、第2問から第4問までの出題分野は昨年度と同じ構成であった。第1問から第4問のすべての問題が必答問題である。全体として、物理の全範囲から広く出題されている。昨年度まで毎回出題されていた実験を題材とする大問は出題されなかった。難しい問題に対しては類似の例をあげてヒントが与えられており、正答しやすいように配慮されていた。このような出題は昨年度までは見られず、今年度初めての傾向である。厳密に考えると難しい現象を題材としているが、もともとの解答選択肢の数が少ないことに加えて、明らかに誤った選択肢を消去することで救われる可能性も高い。問題によっては問題文をほとんど読まなくても解答できるような作りになっている。分量は制限時間に対してちょうどよいものであり、例年に比べればやや少ない。
 第1問の小問集合では、ドップラー効果(波動)、コイルとコンデンサーの交流・直流での性質(電磁気)、見かけの重力と浮力(力学)、コンプトン散乱(原子物理)、気体の状態と二乗平均速度(熱力学)が出題された。このうち、電磁気、力学、熱力学は落ち着いて正確に状況把握する必要がある。第2問の力学は、衝突によって引き起こされる熱振動のモデル化をテーマとしており、定量的な考察が求められる。問3で題意が把握できなかったとしても、単発で解答できるように作られている小問がほとんどであるため大きな失点とはならない。はね返り係数の定義、運動量、エネルギーについて基本的な理解があり、その計算ができれば十分に得点できる。第3問はAとBに分かれており、内容的に独立した設問となっている。Aの熱力学は、定圧加熱→定積冷却→等温圧縮による熱機関の問題である。Bの波動は、円形波と平面波の干渉に関する問題であり、珍しい。正答率は低めであろう。第4問の電磁気学は、電場や磁場中における電子の運動をテーマとする問題であった。他の大問に比べて比較的取り組みやすい題材であり正答率は高めだろう。難易度はやや難化。

河合塾

 例年共通テストにおいて出題されていた探究活動や実験に関する問題は出題されなかった。グラフの面積から物理量を読み取る問題や、波の進むようすを図示して考察する問題が出題された。また、文字計算を要する問題が増加し、知識のみで即答できる問題はなく、物理法則を正しく理解し活用できるかが問われた。全体的な分量はやや減少し、原子分野は例年通り小問集合で出題された。全分野から出題されており、まんべんなく対策することが必要であった。

データネット

 熱サイクルの熱効率を求める探究的な問題に加え、RLC直列回路、遠心力を受けた風船、円形波と平面波の干渉などの物理的思考力を要する問題も出題された。電場と磁場中における負の荷電粒子の運動の融合問題では計算力も問われた。昨年よりやや難化。

代ゼミ

 実験および実験データの分析などに関する問題が減少し、2次試験の典型問題にあるような状況設定をもとにした問題が目立つ。また、図およびグラフ選択の問題数が昨年の6から図選択の1だけとなった。ただし、問い方を工夫した問題が多く、演習経験が問われる出題である。

化学

東進

 解答する大問数は5題で変化なく、設問数は20から22に増加、マーク数は34から33に減少した。共通テスト特有の問題文を読み込んで既存の知識を活用しながら解答する問題が、複数題出題された。第1問の「アルコールロケット」の実験に関する問題は、実験内容をよく読み、状況を把握して解答を導く必要があり、特に時間を要する問題であった。例年総合問題が出題されている第5問では、「身のまわりに使われている化学物質」を題材に、理論化学、無機化学、有機化学すべての分野からの融合問題が出題された。「ポリイミド」の合成に関する問題が出題され、受験生とっては見慣れない反応であり、与えられた情報をもとに解答を導く必要がある。全体を通して、知識問題と思考問題がバランスよく出題された。難易度はやや易。

河合塾

 化学の全範囲からまんべんなく出題された。昨年と比べて、グラフ問題や思考力重視の応用問題が減少した。計算問題も12題から7題に減り、解答を導きやすくする配慮も見られた。全体として教科書の内容に即した問題が多くなり、日頃の学習の成果が得点に反映されやすい構成であった。六方最密構造の断面図を考える問題は、化学の知識に加えて幾何学的な理解力も要した。「アルコールロケット」を扱った実験、イミド結合の形成やポリイミドの原料を考える問題は題材として目新しかった。

データネット

 表や図・グラフから解答に必要な情報を抽出する問題が複数出題された。アルコールロケットの実験に関する問題は、与えられた条件を組み合わせて計算する力が求められた。見慣れない化合物であるグルタチオンやポリイミドを題材とした出題があった。文章量が減少し、典型的な問題が増加した。昨年より易化。

代ゼミ

 全大問を通じて、標準的な計算問題や基本的な知識問題が増加し、文章量も減少したため、得点しやすい出題であった。一方で、教科書に掲載されていないような化合物を題材とする設問も引き続き出題された。

生物

東進

 大問数は2025年度と同様に5題であった。分量は昨年の28ページより増加し、32ページであった。設問数は17問(マーク数25)であり、2025年度の19問(マーク数25)より設問数が2つ減少したが、マーク数に変化はなかった。2025年度は1大問あたりの配点に差があったが、今回、すべて20点に揃った。また、昨年度まで見られたA・B分けの問題がなくなった。知識問題が減少して実験考察問題の分量が増加し、難しめの問題も散見されたが、易しめの問題も多く、全体として難易度はやや易である。

河合塾

 問題の傾向は大きく変わらず、大問は5題、マーク数は25で、昨年と同じだった。昨年まであったA・Bで分けた中問はなかった。問題のページ数や図表の量は増えたが、問題文の量は減った。それぞれの問題文は簡潔で、実験や図表のデータを読解して内容を整理する問題が特徴的であった。知識だけで解ける問題が減り、知識を前提とした考察問題が多かった。選択肢は4~5択のものが多くなり、6択以上のものは減った。紛らわしい内容の選択肢は少なく、取り組みやすかったと思われる。

データネット

 昨年同様、5大問必答であったが、中問構成の大問はなくなった。総ページ数は増えたが、読み取る情報量はあまり増えなかった。与えられた情報をふまえて考察する設問が多くみられたが、選択肢の数が多い設問が減り、正しい選択肢を選びやすい設問が増えたため、昨年よりやや易化。

代ゼミ

 知識問題や実験考察、資料解析などの読解問題がバランスよく出題された。図表の数が大幅に増加し、総合的な理解度を試す内容であった。各大問は学習指導要領の各分野から出題され、分野横断型の出題ではなかった。A・Bの中問分割がなくなり、全大問が同じ配点、同じ分量で出題された。

地学

東進

 第1問はタイムマシンで過去や未来にタイムトラベルし、「地球・宇宙の過去や未来」について観測する者が登場する総合問題であった。大問数・大問構成に変化はなかった。設問数・マーク数は1つ増加して28問となった。2025年度と同様、図やグラフをふんだんに用いた出題であった。地学の基本知識があれば、丁寧に読み解いていくことで正解に至る問題が多かった。2025年度やそれ以前に比べて、扱われる内容が広範囲であったため、少し難しく感じたかもしれない。難易度はやや難。

河合塾

 大問数は昨年までと同じ5題であった。マーク数は昨年より1増加して28であった。考察・計算問題の数は昨年と同じであったが、知識問題の数は1増加した。第1問の総合問題では、タイムマシンで移動して過去や未来の現象を観察できたという設定で、地史・地球・大気と海洋・宇宙の各分野から出題された。鉱床の成因や人類の進化に関する内容などのこれまでに出題されていない問題や、詳細な知識が求められる問題が出題されたため、昨年よりも解きにくかったと思われる。

データネット

 第1問では地球・宇宙の過去や未来を実際に観察するという仮定のもとに、昨年と同様に分野横断形式で出題された。第3問では鉱床と人類の進化について問われた。正確な読図や計算が必要な問題や、細かい知識が問われた問題もあり、出題テーマが多岐に渡り深い知識と理解が必要であった。難易は昨年並。

代ゼミ

 すべて4択問題で構成され、その大部分が2組の要素の組合せを答える問題だった。図表や数式を選択する問題以外は組合せ問題で、問題文の読解力がより求められ、必要な知識量も増加している。 


 情報は、1月18日午後6時時点のもの。今後、各予備校のWebサイト上で情報が追加修正されることもある。

 リセマムで公開している1日目の問題分析、難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。

<1日目>
>> 4予備校の【地理歴史・公民の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【国語の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【英語の問題分析】はこちら
>> 1日目の【難易度分析】はこちら
>> 1日目の試験【問題・解答】はこちら

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《奥山直美》

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