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学習環境の“死角”を照らせるか…BenQが提案する「デジタル時代のあかり」

ベンキュージャパンは2026年2月10日に「お手もとのあかり展」を開催した。デジタル学習時代の子供の目を守る視環境作りをテーマに、空間全体を照らす学習用「MindDuo Max」やピアノ専用「PianoLight Grand」など国内未発売の新製品体験をレポートする。

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学習環境の“死角”を照らせるか…BenQが提案する「デジタル時代のあかり」
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  • MindDuo Max
  • MindDuo 2
  • PianoLight Grand

 ベンキュージャパン(以下、BenQ)は、2026年2月10日、都内で照明製品の体験型展示会「お手もとのあかり展」を開催した。プロジェクターやモニター市場で知られる同社だが、2012年から「アイケア(目を守る)」技術を応用した照明事業を展開している。

 GIGAスクール構想や習い事の多様化により、子どもたちが自宅で「光」を必要とする場面は増えている。本展示会では、学習机やピアノの周辺、リビングといった家庭内の具体的なシーンを再現し、同社の照明が解決しようとする課題とアプローチが示された。

ディスプレイメーカーが考える「照明のミスマッチ」

 BenQ Corporation 照明事業部 事業部長のJC Pan氏は、現代の家庭における照明環境の課題として、デジタルデバイスと照明の「ミスマッチ」をあげた。多くの家庭で使われている照明器具のデザインや設計思想は、紙の本を読むことが中心だった1930年代のものがベースになっていることが多い。しかし、現代の子どもたちは発光するタブレット画面と紙のノートを同時に見るため、従来のスタンドライトでは、画面への映り込み(反射)が発生したり、手元と周囲の明暗差が大きくなったりと、目の負担になる要因が含まれている。JC Pan氏は、「照明のニーズは多様化しており、場面ごとにあわせた最適な照明を用いる必要性がある」と強調した。

シーンにあわせた照明を設置する必要性を強調

フロア型とデスク型、異なるアプローチの「MindDuo」

 学習用ライト「MindDuo(マインドデュオ)」シリーズの展示エリアでは、日本未発売の新製品を含む2つのモデルが紹介された。

空間の明るさを重視した「MindDuo Max」

 会場で初公開されたのが、フロアスタンド型の「MindDuo Max(マインドデュオ マックス)」だ。一般的なデスクライトが机の上のみを照らすのに対し、本製品は発光部が上下にあり、「13:1」の比率で天井方向にも光を拡散させる点が特徴だ。

 また、手元(ダウンライト)だけでなく天井(アップライト)を照らすことで部屋全体の照度を上げ、手元と周囲の明暗差を減らすねらいがあるという。 センサーによる自動点灯機能や、明るさ・色温度・上下ライトを変える4つのモードが搭載されており、親子での遊び、紙での読書、タブレットなどモニターの閲覧、勉強など子供の成長に合わせた幅広いニーズに対応している。実際に親子での遊びに適した「リラックスモード」で点灯してみると、部屋全体が柔らかく明るくなる印象を受けた。もちろん、自分の好みに合わせて手動で調光することも可能だ。

ただし、フロアスタンド型であるため、設置には学習机の脇に一定のスペースが必要となる点は留意したい。

フロアスタンド型の「MindDuo Max」

眩しさを隠す構造の「MindDuo 2」

 既存モデルのデスクライト「MindDuo 2」は、より実用的な機能が目立つ。 特徴的なのはヘッド部分の「埋め込み式庇構造(Glare-Cut)」だ。光源をヘッド内部に深く配置し、庇(キャノピー)を設けることで、子供が下から覗き込んでも直接光が目に入りにくい設計となっている。また、照射範囲がJIS規格AA級相当と広く、教科書とタブレットを並べても端まで光が届くよう配慮されている。30分ごとの休憩リマインド機能や、人感センサーによる自動消灯機能は、集中力の維持や消し忘れ防止といった親の管理負担を軽減する機能として評価できるだろう。

既存モデルのデスクライト「MindDuo 2」

独自の配光技術で「暗がり」を解消

 ピアノ練習の環境改善を目的とした「PianoLight(ピアノライト)」シリーズの展示も行われた。 一般的な室内照明や学習用スタンドライトをピアノに流用する場合、横に長い鍵盤の端や、高さのある楽譜の上部まで光が十分に届かないことが多い。

グランドピアノ専用「PianoLight Grand」

 新製品として展示された「PianoLight Grand」は、独自の「3D光学技術」により、88鍵すべてと楽譜を均一に照らすことを目指している。実際に展示機で確認したところ、黒鍵による影が落ちにくく、光沢のある楽譜でも反射で見えなくなる現象が抑えられていた。 譜面台に設置する形状ではなく、独立したスタンドとしてピアノの横から照らすスタイルであるため、設置場所や電源の確保は事前に確認が必要だろう。

新製品として展示された「PianoLight Grand」

アップライトピアノ向け「PianoLight」

 既存のアップライトピアノ向けモデルは、ピアノの上に置いて使用するタイプだ。こちらも鍵盤と楽譜への均一な配光を特徴とし、着席・離席に反応する自動点灯・消灯機能を備えている。

変化する学習環境への「投資」という視点

 このほか、会場ではスマイル型ライトヘッド「WiT」シリーズや親のテレワーク環境を整えるモニターライト「ScreenBar(スクリーンバー)」シリーズ、リラックスした読書時間を演出するフロアライト「NookLight(ヌックライト)」も展示された。

 今回の展示会を通じ、BenQは単なる「明るさ」ではなく、用途ごとに最適化された「視環境」を提案していることが伺えた。 高機能である分、一般的なデスクライトと比較して価格帯は高めになる傾向がある。しかし、タブレット学習の普及や近視人口の増加といった背景を鑑みると、子供の目の健康や学習効率を考慮した「環境への投資」として、選択肢のひとつになり得るかもしれない。

《足立 陸》

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