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【高校受験2026】埼玉県公立高校入試<社会>講評…ほぼ前年を踏襲する内容

 令和8年度(2026年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、早稲田アカデミーの協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。この他の教科(全5教科と学校選択問題)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2026】埼玉県公立高校入試<社会>講評
  • 【高校受験2026】埼玉県公立高校入試<社会>講評

 2026年2月26日、2026年度(令和8年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。埼玉県教育委員会が2月20日に発表した全日制課程(普通・専門・総合学科)の確定志願状況は、入学許可予定者数3万4,603人に対し、志願者数は3万5,976人、志願倍率は1.04倍となった。

 リセマムでは、早稲田アカデミーの協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と学校選択問題(英語・数学)についても、同様に掲載する。

<社会>講評
(早稲田アカデミー 提供)

 大問数や設問数、配点などほぼ前年を踏襲する内容であった。

 大問1は世界全図から大陸名・環境のようす・資料の記述問題・資料の内容の選択問題とほぼ例年通りの出題であった。サバナ気候の特徴を記述させる問題は「はっきりと分かれている」につながる部分の記述だったため気温に大きな差がないことから降水量に着目できたのではないか。

 大問2は日本の一部の地図から雨温図・都道府県の統計資料・会話文の穴埋め記述・地形図と、こちらも例年と同様の出題であった。特に地形図は4年連続で写真と地形図を結びつける問題が出題された。菊の電照栽培の記述は日照時間が長いと開花するという思い込みで記述する答案もありそうだが、リード文中に日照時間が短いと開花するという記載があるためしっかりとリード文を読んでいれば正解できたと考えられる。

 大問3は時代ごとのまとめ5つから各時代の内容を問う前近代史の問題で、例年を踏襲した出題であった。3年連続して出題された世界史の正誤問題が出題されず、世界史からは万里の長城の場所を問う問題が出題された。世界史の正誤問題は例年正答率が低くなりがちな問題であり、受検生にとっては得点しやすくなったといえるだろう。

 大問4は年表を用いた近現代史の問題で、昨年同様ステップチャートの穴埋め問題や一昨年から出題されなくなった並べ替え問題も出題されず、昨年を踏襲した出題であった。大問4の記述は受検の年号と末尾が同じか5年刻みの出来事から出題する周年問題になっているが、本年(2025-26年)もやはり1905年のポーツマス条約からの出題であった。

 大問5は7つの学習課題が挙げられ、そこから7問が出題される、昨年同様の出題であった。変更点としては問4の記述以外がすべて記号選択問題になった点であろう。また、二元代表制の仕組みを記述させる問題は多少難度が高めかと思われるが、リード文に議院内閣制の特徴である「国民が国会議員を選挙で選び、内閣総理大臣は国会が指名」の記載があるためそれとの比較で資料の首長も住民の選挙で選ぶという違いに気づけたのではないだろうか。

 大問6は地域の暮らしと社会を題材とした地歴公民の総合問題が出題された。問4のグラフを選択してからそのグラフの内容を記述させる問題は今年で4年続けて出題されているが、グラフの選択を間違うと、必然的に記述も間違うことになるので注意が必要な問題だったといえよう。一方でグラフの選択さえ間違えなければ資料写真に添えられた文言をそのまま使い、グラフの内容を説明すればそのまま正解になる問題でリード文をしっかり読んでグラフを正しく選択できたかで差がつく問題だったといえるだろう。

 全体的には大きな変更はないが、次年度のマークシートへの変更を意識してか、記号選択問題が増加したことや問題のリード文をきちんと読んでいれば正解できる思考力・注意力を問う問題が多かったと言えそうである。


 このレポートは2026年2月26日(木)に、速報として早稲田アカデミーにより作成されたもの。
協力:早稲田アカデミー(執筆:埼玉県立必勝コース社会科責任者 佐藤弘康氏)







《編集部》

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