日本PTA全国協議会は、「平成22年度子どもとメディアに関する意識調査」の結果報告書を公開している。 同調査は、子どもたちのコミュニケーションや学びと遊びの変化について考える上での資料とすることを目的に、「携帯電話」「テレビ」「ゲーム」「漫画・コミック、雑誌」「パソコンのインターネット利用」等について調査。調査期間は平成22年11月14日〜27日。全国の小学5年生・中学2年生およびその保護者9,600人を対象に調査票を配布して回収(回収率79.7%)。 ここでは子どものマンガ・コミック、雑誌の購読状況・購入先と、子どもがマンガ・コミック、雑誌から受ける影響についての調査をみることにする。 子どもに「好きなマンガ・コミック、雑誌はありますか」と質問したところ、小学5年生は「コロコロコミック」(19.6%)、中学2年生は「週刊少年ジャンプ」(17.1%)がもっとも高いポイントであった。また、「定期的に読んでいるマンガ・コミック、雑誌はありますか」という質問に対して、小学5年生は「コロコロコミック」(20.5%)、中学2年生は「週刊少年ジャンプ」(23.7%)がもっとも高いポイントとなった。 定期的に読んでいるマンガ・コミック、雑誌の購入先を聞いてみたところ、「書店」という回答が子ども(76.8%)、保護者(71.1%)で高いポイントを占めている。次いで「コンビニエンスストア」が子ども(10.8%)、保護者(14.9%)となている。 保護者に、子どもに見せたくないマンガ・コミック、雑誌の有無を聞いたところ、子どもに「見せたくないマンガ・コミック、雑誌」があるとの回答は、小学5年生保護者(56.3%)、中学2年生保護者(50.2%)と高いポイントを占めた 保護者が子どもに見せたくないマンガ・コミック、雑誌が入手できる場所を聞いたところ、「書店」(72.7%)、次いで「コンビニエンスストア」(68.5%)となっており、「書籍、CD、DVDなどを売買する中古書店」(49.7%)も高いポイントとなっている。 保護者が子どもに「マンガ・コミック、雑誌」を「見せたくない理由」については、「安易な中絶や避妊等配慮が足りない性行為、猥褻な性描写などいたずらに子どもの興味をかき立てている」(76.8%)がもっとも高いポイントとなった。 マンガ・コミック、雑誌に対して、日本PTAとしてどのようなことに取組むべきだと思うかという質問に対して保護者全体の回答では、「出版業界に対して、有害図書等の販売自主規制や積極的な対象年齢の表示を要望する」(42.0%)がもっとも高く、「コンビニエンスストアや書店等に対して、一般の図書と有害図書を区別陳列する運動を推進する」が(41.3%)となっている。