「合不合予備テストがありました、志望校の合否判定が微妙なところです。そろそろ受験校を「憧れ」から合格可能性のある中で選択する必要があるように思いますが、偏差値でどのぐらいの差であれば選択肢に残しておいてもよいものでしょうか。」に回答します。 一概には判断しづらい内容ですが、鋭いご質問です。「偏差値は気にしない」という時期や言い方はあると思います。しかし、何のために模擬試験を受けるのかということを考えると、指針として必要なものに違いありませんね。 一般的には、+5~+10ポイントは第一志望として残しておいて問題はないと言えます。 それは今後の偏差値の伸びとして現実的に充分にあり得る「伸びしろ」だからです。安全圏ばかり意識して現在の偏差値で考えてしまうと、反対に伸びしろが小さくなってしまう恐れがありますからご注意下さい。常に目線は「5~10上のレベル」に置いておかれることをお勧めします。 偏差値を材料にした判断はこのようなことです。さらに現実的な対策を講じるためには、お子さんの学習状況を踏まえて、志望校の候補である学校の出題傾向との相性を加味しなければいけません。これには塾などの第三者からのアドバイスを受けられることが必要になります。 では、塾のアドバイスが志望校を変更するものであったけれど、お子さんご自身がどうしても志望校に向けて頑張りたいと、強い意志を示した場合はどうするか? この場合は、すでに受け終わった模試の偏差値をあれこれ言っても意味がありません。現在の力を認めたうえで、どうすれば志望校への合格可能性を高められるのか、具体的な方策を探求することが必要です。個別でお子さんをみてくれるプロの力が欠かせないでしょうから、お子さんが受けたテストの問題・解答用紙・成績表を持って、信頼できるプロの第三者のもとを訪れてください。 子ども達は可能性のかたまりです。大人の感覚では不可能に思えても、有効な手段をとることで不可能を可能にできるのが子どもたちの凄いところです。お子さんを信じてあげたい気持ちがあるなら、取れる手立ては尽くしてみてください。