留学経験学生のアピールポイント、企業ニーズにより近い傾向

 ディスコは3月30日、日本人留学生のキャリア意識と就職活動状況調査の結果を公開した。同調査は、日英バイリンガル対象就職情報サイト「CFN」に登録している日本人留学生を対象にインターネットで実施。回答数は398人、調査期間は2月17日〜3月4日。

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就職先企業と選ぶ際に重視する点(上位20項目)
  • 就職先企業と選ぶ際に重視する点(上位20項目)
  • 企業に評価してもらいたい強み
  • 出世希望ランク
  • CFN
 ディスコは3月30日、日本国外の大学で学んでいる、または交換・派遣留学等を終えた日英バイリンガルの日本人留学生を対象に実施した「日本人留学生のキャリア意識と就職活動状況調査」の結果を公開した。

 同調査は、日英バイリンガル対象就職・転職情報サイト「CFN」に登録している日本人留学生7,414人を対象に、インターネットで実施。回答数は398人(文系男子136人、文系女子179人、理系男子53人、理系女子30人)、調査期間は2月17日〜3月4日。またその結果を、就職活動モニター学生(国内学生)を対象に行った調査結果と対比している。

 就職先企業を選ぶ際に重視する点(31項目から5つまで選択)を聞いた質問では、トップは「仕事内容が魅力的」(37.7%)、次いで「給与・待遇が良い」(34.7%)、「将来性がある」(33.7%)、「高いスキルが見につく」(29.6%)と続いた。国内学生に聞いた結果と比べ、より実利的な面を重視する傾向が見られたという。

 企業に評価してもらいたい自身の強みについて、20項目の選択肢の中から5つまで選ぶ設問では、1位は「異文化対応力」(46.5%)、以下「柔軟性」(43.5%)、「語学力」(40.7%)の順になった。この3項目は国内学生に聞いた結果と大きく差がついており、異文化の中で苦労して身につけた柔軟性や語学力がアピールポイントとなっていることが伺える。

 なお、日本人留学生を採用する(予定を含む)企業に「日本人留学生に求める資質」を聞いた結果の上位には「主体性」(61.8%)、「語学力」(51.7%)、「異文化対応力」(31.6%)が挙げられており、企業の求めるものに近い結果となっている。

 将来どこまで出世したいか聞いた質問では、全体では「特に考えていない」が42.0%でもっとも多い。以下「社長」(26.1%)、「役員」(21.4%)と続いている。なお、この結果には男女の意識の違いもみられ、男子は「社長」の割合がもっとも多く、文系36.0%、理系47.2%であるのに対し、女子は「特に考えていない」が文系53.6%、理系53.3%となっている。
《前田 有香》

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