文部科学省が4月17日に実施した「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」には、小学6年生約89万人、中学3年生約89万8千人の合計約178万8千人が取り組んだ。調査対象は、従来の国語、算数・数学に新たに理科が加わり3科目となった。学習状況調査では、生活や携帯電話の利用、学習や塾に関する調査が行われた。 平成19年度より、昨年を除き毎年実施されている同調査は、当初は全校で実施されてきたが、平成22年度実施分より学校単位で全国の約30%を基準にランダムに選ぶ抽出方式に変更。文部科学省が4月13日に発表した資料によると、今年度はこれに希望利用校を加え、小学校が17,194校(全体の81.6%)、中学校が8,674校(80.4%)で実施された。 利用率には地域差が大きく、小学校と中学校の合計で、過去に正答率1位を獲得した秋田県を含む21県は100%。一方で、愛知県は27.8%、神奈川県3は7.6%など利用率の低い県もある。なお、私立学校の利用率は24.7%と低かった。