【e絵本】東大生開発の絵本アプリで語学力開花

 電子端末で気軽にアプリを楽しめるようになったのは、気がつけばつい最近のこと。これほど短期間で大人に馴染んだのだもの、今の子どもたちにはもう、あって当前のツールなのだろう。

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 電子端末で気軽にアプリを楽しめるようになったのは、気がつけばつい最近のこと。これほど短期間で大人に馴染んだのだもの、今の子どもたちにはもう、あって当前のツールなのだろう。とりわけ語学系の絵本アプリに接したとき、筆者は彼らがちょっとうらやましくなったりする。

 今回紹介するのは、iPhone/iPad対応「東大式知育術・英語紙芝居『桃太郎』」。ホットティーより、無料配信中。

 ちょっと風変わりな名前が示すとおり、東大生と東大卒業生によって開発された絵本アプリだ。「遊びは子どもを育てる」をコンセプトに、おなじみ「桃太郎」のストーリーを、日本語と英語の2か国語で読み進められる作りとなっている。

 また、お話の途中で画面内の絵柄をタッチすると、該当の英単語が字幕で示される工夫も。まさに遊びながら、自然と2言語に親しめる内容だ。

 さて、筆者自身の幼い頃を思い返すと、確かに英語の絵本は数冊だが本棚にあり、たまに目を通していた。でも、それらは日本語の絵本に比べて魅力に乏しく、好きな一冊として挙げるには至らなかった。それはなぜか?

 答えは、一度も読んでもらわなかったからだ。日本語のものは頼めば大人が読んでくれて、「一緒に読んだ」という体験を含め、面白い。けれど、英語ものはそもそも親の方に壁があり、読み渋るから、子どもも手が伸びないのだ。

 その壁を、アプリならいとも簡単に飛び越えてくれる。だって、ナレーションはもう組み込まれているのだから! おまけに言語の切り替えができる点も、アプリならではの利点。大人がわからない表現も、日本語と対照して意味を飲み込むことができる。

 そしてやっぱり、子どもたちの喜びは、一緒に読んでもらうこと。隣で大人も楽しんでくれたら、我が子の語学力開花は遠くないのかもしれない。
《てらしまちはる》

てらしまちはる

ワークショッププランナー/コラムニスト/絵本ワークショップ研究者。東京学芸大学個人研究員。2022年3月に単行本『非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180』(秀和システム)を刊行。絵本とワークショップをライフワークとしている。アトリエ游主宰。

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