マサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学は5月2日、「edX」と呼ばれるオンライン教育用プラットフォームを発表した。講義映像を提供するだけでなく、オンラインラボ、リアルタイムのフィードバック、小テストなどの機能が特徴だという。 同プラットフォームは、オンライン教育専用に開発されたものではなく、両大学の学内カリキュラムを補強し、教育の更なる充実を図るものだという。また、「edX」を通して学生の学習方法やオンライン教育ツールの効果を研究する目的もあり、教育ICTの効果を調査し今後の学内教育に役立てていく方針だ。 今回のプラットフォームは、オープンソースとして提供されており、ほかの大学や関連機関での利用も期待しているという。オンラインで提供する最初の授業は、2012年夏に発表され、秋より開始される予定。一般の受講者も、所定の手続きをとれば修了証明書を取得することができるという。 米国では、2012年1月にセバスチャン・スラン元スタンフォード大学教授が「Udacity」というオンライン教育システムを立ち上げ、4月18日には「Coursera」という無料オンライン講義サービスも始まっている。今回の「edX」を含め、有名大学のカリキュラム無償提供サービスが続々と開始されており、プリンストン大学、カリフォルニア大学、ペンシルベニア大学、ミシガン大学などもすでに講義の提供を行っている。 オープンソースで公開された「edX」が今後米国内の大学にどのように影響するかが注目されているが、日本国内の大学の反応も興味深い。
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