ゲーム利用・読書量と成績に相関関係…中学受験の浜学園が調査

 中学進学塾の浜学園は、小学校1年生から6年生までの全塾生約8,000名を対象に「中学受験を考える家庭の、家庭学習とメディア利用状況」に関するアンケート調査を実施し、7月13日に結果を発表した。

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主に勉強する部屋
  • 主に勉強する部屋
  • ゲーム機の利用状況
  • テレビ・ビデオ・ゲームの利用時間を決めているか
  • 1か月に読む本の冊数
  • 新聞を読んでいるか
  • 購読紙(全体)
  • 購読紙(最上位クラス)
 中学進学塾の浜学園は、小学校1年生から6年生までの全塾生約8,000名を対象に「中学受験を考える家庭の、家庭学習とメディア利用状況」に関するアンケート調査を実施し、7月13日に結果を発表した。2012年5月25日から6月15日までの調査期間に、2,880件の有効回答を得たという。

 調査項目は「生活習慣」「学習習慣」から、「活字メディアとの関わり方」「映像・その他のメディアとの関わり方」「家庭・学校のICT環境」など多岐にわたる。またそのなかで、「主に勉強する部屋」「ゲーム機の利用状況」「保護者のデジタル教科書推進への賛否」など、一部の項目においてはクラス別(Vクラス・Sクラス・Hクラス・土曜スクール)に集計されている。

 「主に勉強する部屋」については、「リビングルーム」とした子が全体の72%ともっとも多く、これに続く「リビングルームに連続した共有部屋」(10%)、「専用の子ども部屋」(9%)を大きく上回った。また、学年が上がるに従い「リビングルーム」から「専用の子ども部屋」へ移行する傾向も見られる。なお、勉強部屋については、クラス(成績)による大きな相違は見られない。

 「ゲーム機の利用状況」では、全体の72%が「利用する」、28%が「利用しない」と回答。「利用する」割合は、成績最上位クラス(小2〜3のSクラス・小4〜6のVクラス)では全体より少ない結果が出ており、小6では6%の開きがある。なお、テレビ・ビデオ・ゲームの利用時間を決めているのは、全体の59%が「保護者」、29%が「子ども自身」で、23%が「決めていない」と回答している。

 「1か月に読む本の数」については、全体の平均が6冊、成績最上位クラス(小2〜3のSクラス・小4〜6のVクラス)の平均が9冊。特に最上位クラスの小4は15冊と突出して多い。逆に小5Vでは6冊と落ち込んでいるのは、本格化する受験勉強への対応で、読書時間の確保が難しくなることの現れか。小6Vでは12冊と回復している。

 「新聞」についての調査では、購読している子が小1では13%であったものが、小5では60%、小6では66%と増加している。特に成績最上位クラスの小6は74%と高い。時事問題を出題する中学校が多く、中学受験生も新聞の購読が欠かせなくなってきている。

 なお、購読している新聞は、小6では「朝日小学生新聞」(27%)、「朝日新聞」(24%)、「読売 KoDoMo 新聞」(11%)、「讀賣新聞」(10%)の順。「日本経済新聞」は割合としては高くないものの、小6全体で4%に対し、最上位クラスでは8%と高くなっているのが興味深い。

 小1〜3が「かいけつゾロリシリーズ」、小4が「マジック・ツリーハウスシリーズ」、小5〜6が「ハリー・ポッターシリーズ」など、子どもが好きな書籍のランキングも紹介されている。夏休みの読書の参考にもなりそうだ。

 詳細な調査結果は、浜学園のホームページで閲覧することができる。

 浜学園は、兵庫県、大阪府を中心に、京都府、滋賀県、奈良県、愛知県、和歌山県、岡山県で中学受験指導を行う進学教室。灘中学校など難関中学への合格実績が注目されている。
《田村麻里子》

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