文科省、校庭や給食の放射線量基準について「保護者への説明不足」と反省

 文部科学省は7月27日、東日本大震災の対応について検証した結果を第2次報告書として公表した。校庭や給食の放射線量基準について、誤解が生じてしまい、保護者への説明が十分ではなかったと反省している。

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 文部科学省は7月27日、東日本大震災の対応について検証した結果を第2次報告書として公表した。校庭や給食の放射線量基準について、誤解が生じてしまい、保護者への説明が十分ではなかったと反省している。

 「年間20ミリシーベルト」という校庭利用の暫定数値について、一部で「年間20ミリシーベルトまで放射線を受けてよい」という誤解が生じてしまい、説明が必ずしも十分とは言えなかったという。これを受け、子どもが受ける線量については、原則年間1ミリシーベルト以下とし、これを達成するため、校庭は毎時1マイクロシーベルト未満を目安とした。今後は、保護者等へのわかりやすい情報提供を図り、関係府省庁と協力して、子どもたちだけでなく保護者も対象とした放射線に関する教育・情報提供を推進するという。

 学校給食について、放射性物質に対する保護者からの不安の声に、必ずしもすみやかに応えられていなかった。当初、放射線検査機器の検出限界の基準数値について誤解が生じるなど、説明が必ずしも十分とは言えなかったという。学校給食の安全・安心に対する保護者の関心が非常に高いことを踏まえ、今後は、保護者への十分な説明と配慮を行うという。
《工藤めぐみ》

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